YFEのピット
YFEのピット
2007年…かなり前だと思いませんか?少なくとも、私には全く違う時期に思えます…でも、5年前のこの時期を、私は一生忘れません…
バンドはVans Warped Tourのステージに立とうとしていた頃です…あれはVans Warped Tourでしたが、あの頃はまだ誰もVansの靴を履いていませんでした!当時、メンバーは私が履いていたものを、私は思い出せません…ステージ上では、皆がDoc Martens…これはとても良く覚えています…もちろん他のブランドの靴も履いていたはずですが、どれも名前が出て来ません…笑 んー…そうですね…セフはスリッパを履いていたかも。ブランドのないスリッパ…これは確かですよ!
Vans Warped Tourを1週間後に控えたバンドメンバーは、“ピット”と呼ばれる部屋で毎日を過ごしていました。とても狭い部屋で、ここは“ピット”になる前、ベッドルームだったのです。変な色をして、90年代のベルベットの素材に包まれたフォームに覆われてる偽物の木の壁に、床は70年代の茶色と黄色のカーペットでした。正直言って、あれはかなりの光景でしたよ。そしてリハーサルの雰囲気に合わせるため、唯一の明りは部屋の赤い電球のみ。そのせいで部屋の中は良く見えません。でも、その部屋にある色の組み合わせを考えたら、見えない方が良いと思います!それでも、そこは素晴らしい場所…情熱と楽しさがその場を圧倒し、小さな部屋に収まりきらないほどのものが入っていました…メンバーは全てをその小さな部屋に入れ、アンプやドラムの響きに囲まれていたのです…そこで情熱以外に必ず必要なもの、それは耳栓でした!耳栓をせずにそこに入ることは、無茶苦茶な行為でした。毎日、昼食の後、立つのがやっとのその小さな部屋へと入っていきました…その部屋で動こうなんて考えないことですね!そして彼らは練習をしていたのです。延々とリハーサルをしていました。そんな彼らを見るのは最高でした。
多くの人にこの“ピット”を訪れるチャンスがありました。YFE本部を訪れたほとんどの人が、この小さい部屋に入る特権を得たのです…その小さいことと言ったらありません!ドアと壁の間にぎゅうぎゅう詰めになっていました…でもそれは誰にとっても、大きな問題ではありませんでした。バンドメンバーの誰にとっても…何故ならこの壁の間に生きていたもの、伝えられていたものがありのままで、正直な、リアルなものだったからです。誰もそのレベルに到達したことのない何か…それは音楽以上のもの…それはお互いの心の距離の近さ…説明するのが難しいくらい特別な絆です。そしてこの雰囲気は、バンドがステージに上がるたびに作り上げられるものと同じです。彼らが行った初めてのショーから(アレックスはもう既に観客に入っていってたんじゃないかと思います!笑)…多分彼はステージからジャンプはしていなかったでしょうけど、既に登るべきでない所をよじ登っていたと思います…
次回のブログでもっとお話しますね!!!
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