テキサス流、おもてなしの心!
“Outside It’s America – Where Dreams Hang In Wonders”ツアーのラストスパートはテキサスでした。ヒューストンから始まり、サンアントニオ、ダラス、そして最後の地はオースティン。数週間前にツアーが始まった地です…
場所が変われば、食事習慣も特産品も変わります。そして、人はとても誇りに思っています。南へ行けば行くほど、より油を使うと言っていました。(そして、おそらく味ももっと美味しいでしょうーこれに関してはエキスパートであるジェフに任せます)でも、親切にも“fat”とプロモーションされたサインには、少し戸惑いました。何ていうか、サインはすごく魅力的なんです。でも“Happy Fatz”っていうのは正しいでしょうか?ヒューストンのスターバックスへ向かう途中、最初に見たものがこれでした。でも、この半分は正しいと言わざるを得ません。ヒューストンの人々は、サインにもある通りみんなハッピーでした。彼らは皆、雨が降り続いた1日に太陽を運んできてくれました!
ライブハウスに戻ると、いつもとは違う、あるものが待っていましたーフレッシュ・パスタです!ツアー中のバンドにしては悪くないですよね?私たちはこれまで、たくさんのサンドイッチを食べてきました。それが私たちにとって、ツアー中の生活なんだと思います!毎日、朝食、昼食、夕食を作ってくれるセフとムースに大感謝です!みんながちゃんと喜ぶように用意してくれますから!(他の言葉で言えば、私のように好き嫌いの多い人が食べれるように、そしてアレックスが食べれないものがないようにしてくれてます 🙂 )
ライブ前にバスへと戻りました。面白いことに、たとえほとんどのライブハウスで楽屋があったとしても、何故か結局バスで 時間を過ごすことになります。私たちがいつしか”家”と呼び始めたこの親愛なるバスで…。それがいつからなのか分かりませんが、みんながハッとした瞬間ははっきり覚えています。それは、アレックスが「いや、どこかに行くんじゃなくて、家に戻って時間を過ごそうよ。自分たちのスピリットで楽しみを生み出すんだ」と言ったときです。私たちは互いに見合い、笑いました。このバスがここ3週間ほど、私たちの家になっていたと気づいたんです…
コンラッドが、私たちに試して欲しい飲み物を持って中で待っていました。誰も試したことのない新しいドリンクです。カリモッチョという飲み物で、コーラと赤ワインのミックスです。そう、ちゃんと読みましたよね。ワイン好きは身震いしましたが、とにかく試してみました。驚いたことに、みんな嫌いにはならず、味はサングリアに似ていました。ワインがあまり美味しくありませんか?コーラを混ぜて、スライスしたオレンジを入れれば、美味しくなりますよ! 😉
ヒューストンでのライブは、テキサスでの最初のライブで、みんなとても楽しみました!今後もずっと覚えているようなライブでした!正直、何を期待して良いか、あまり分からなかったんです。でも、素晴らしいパーティーの時間となりましたよ。初めてライブする場所でしたが、人はとても歓迎してくれました。また、長年の友人と初めて会うこともできました。それこそ、すごく特別でした。私たちはよく、その瞬間を特徴づけるのは、人々と分かち合ったものだと言っていますが、このライブも例外ではありませんでした!
そして、サンアントニオ。正直、ここでの経験はあっという間に過ぎました。前日の夜からテキサスでは雨が降り続き、私たちがサンアントニオに着いたときも、まだ雨が降り続いていたのです。私たちはアラモ近くにあるスターバックスに行くことにしました。アラモの砦の近くにある場所を意図的に選んだと思ったのですが、アラモとは何の関係もない場所で、むしろ住宅地でした…!それでも、とにかく席に付き、良い時間を過ごしました。全くアンアントニオを見れていないかもしれませんが、いつだって次回があります。そして、一緒に時間を過ごすことほど楽しいことはありません!
ライブはとても上手くいきました。”平穏無事”に終わったライブだったので、覚えてることも、これと言ってないのですが、それでもとても良いライブでした。でも、“Midnight’s Crashing”の最初にジャンプをするアレックスの姿を、このツアー中で初めて写真におさめることができました。17回目のライブでようやく一枚撮れたので、私はとても、とっても嬉しかったです!
そしてダラス…ツアーも残すところあと2日です。既に多くの時間が過ぎたことを信じるのが難しいです。それだけ多くのライブをこなし、もう残りあと2夜だけだなんて。2008年のSXSWに参加したときに出会った人たちと再会できたり、長年会話をしてきて、初めて会う人たちと実際に顔をあわせることができて、最高でした。
あるノスタルジアを抱えて、翌朝オースティンへ出発しました。ツアー最後のライブは今夜です。それを分かっていても、そんな感じがしませんでした。理解しようとしましたか?もちろん。でも、このツアーが終わって欲しい?いいえ!ツアーが終わりに近づいていることを想像することも、理解することも、そう感じることもできませんでした。
オースティンの街を少し歩きました。初めてオースティンでライブしたときの、有名なMaggie Mae’sを見て、そのとき分かち合った瞬間を思い出しながら。でも、この散歩にはあるゴールがありました:このツアーの終わりに乾杯できる何かを探すことです。
バスへ戻る途中、1日中サンドイッチを食べながらウイスキーで乾杯していたことを、笑わずにはいられませんでした。私たちが過ごした素晴らしい時間に乾杯したのです。このツアーは外にあるもの(今回はアメリカでしたが)それを発見させてくれただけでなく、私たちの内にあるものも見つけさせてくれました。私たちが持ち、共有する繋がり。それこそが、人生で最も素晴らしい発見です。
そして、最後のライブ!素晴らしかったです!メンバーはステージ上で激しく動いていました。これがツアー最後のライブでしたが、彼らが持つ緊急性は素晴らしいものでした。緊張が感じられました。まるでバンドメンバーがみんなに「僕らがここに来てからもう8年、でもみんなが僕らを忘れないように、そしてまたすぐに戻ってこれるようにするよ」と言っているようでした。本当に最高のライブでした!アレックスはステージ上で暴れまくり、そして、彼がウェッジへ近づくのを見て、”もし彼があそこに登ったら、写真を撮るのにベストなポジションに移動しなきゃ”と思いました。アレックスはよじ登りませんでした。その前にウェッジが私の方に倒れてきたんです。でも、アレックスが登ってから倒れるんじゃなくて良かったと思いました。モントリオールで一度起きたように…!ライブは素晴らしいものでした!世界中の人々とのお祝い。最も大切なもの=私たち自身、を分かち合った瞬間でした。
“YFEの音楽とファミリータイムほど素晴らしい時間はないわ!最高!!!!!みんなが同じように爆発して終わるようなライブができるのはYFEだけよ!” – Elizabeth, Knoxville, TN
“ Spotify で1年ほど前、君たちを見つけて、それからフォローしてたんだ。Trail of Deadのことは知ってるし、もう数え切れないくらい彼らのライブは見てる。でも今夜、僕は君たちを見に来たんだ。このライブを見逃すなんて有りえなかったよ!” – Johnny, Austin, TX
“信じられなかったわ。振り返ったらセフがいたの。私は彼を力一杯ハグして、赤ちゃんみたく泣いちゃったわ” – Brenda, Perris, CA
“この夜に参加できてすごく光栄だわ。まばたきみたいに過ぎてった。きっとまたあなたたちに会えるって分かってる。素晴らしく最高なあなたたちでいてくれて、どうもありがとう。あたしの世界をロックしてくれたわ。” – Reyna, San Diego, CA
オースティン、私たちにとって家族となったレンチから始まったこのツアー。激しいツアーのあと、数日リラックスするのは良いことです…私たちは本当にリラックスしました!馬と遊び、レンチでの生活を体験し、レコードショップに行ってショッピングし、マック&チーズやテキサスの有名なバーベキューと人気のタコスを食べながら、素晴らしい時間を過ごしました。
改めて、皆さん一人一人にお礼を言います。このツアーはこれまでで一番良いツアーだったと言えると思います。メンバーがいつもより、良く演奏してきたからではなく、ライブ会場にもっと人がいたからではなく、私たちがありのままの自分たちになろうと決意できたからです。人は皆、人生で何かを探しています。良い仕事、長い休暇、良い洋服にクールなサングラス。でも、その全てを通して、一生のチャレンジというのは、自分自身を見つけることだと思うんです。少なくとも、私にとってはそうでした。毎日20人の人たちに囲まれて生活するのは素晴らしいです。でもそのなかで、自分は何をもたらすことができるか、このファミリーのなかでの自分の役割は何か、何故ここにいるのかを考えてしまいます。人によって違うでしょう。というのも、みんなの人生はそれぞれ違うものですから。でも、私たちは皆、こういう理解できないことに答えを欲しがります。でも、バスで最後の乾杯をしたように、私が抱く質問の答えは、決して”外”に出るものではなく”内側”にあるものだと気づいたんです。そして、本当の私をリマインドしてくれる人が日々、周りに20人いて、そして数え切れないくらいの人たちがいます。会ったこともないけど、良く話をしていて、私が家族と呼ぶ人たちによって…そして、私にとって“Outside It’s America”が意味していたのは、私の人々を通して、自分自身を見つけることでした。皆さんにもそれができるように願っています。愛されていると感じ、その愛を返すことができることほど、素晴らしい贈り物はありませんから。
– Stephanie