Posts Tagged ‘Outside It’s America’

テキサス流、おもてなしの心!

Written by Your Favorite Enemies. Posted in Outside It's America

“Outside It’s America – Where Dreams Hang In Wonders”ツアーのラストスパートはテキサスでした。ヒューストンから始まり、サンアントニオ、ダラス、そして最後の地はオースティン。数週間前にツアーが始まった地です…

場所が変われば、食事習慣も特産品も変わります。そして、人はとても誇りに思っています。南へ行けば行くほど、より油を使うと言っていました。(そして、おそらく味ももっと美味しいでしょうーこれに関してはエキスパートであるジェフに任せます)でも、親切にも“fat”とプロモーションされたサインには、少し戸惑いました。何ていうか、サインはすごく魅力的なんです。でも“Happy Fatz”っていうのは正しいでしょうか?ヒューストンのスターバックスへ向かう途中、最初に見たものがこれでした。でも、この半分は正しいと言わざるを得ません。ヒューストンの人々は、サインにもある通りみんなハッピーでした。彼らは皆、雨が降り続いた1日に太陽を運んできてくれました!

ライブハウスに戻ると、いつもとは違う、あるものが待っていましたーフレッシュ・パスタです!ツアー中のバンドにしては悪くないですよね?私たちはこれまで、たくさんのサンドイッチを食べてきました。それが私たちにとって、ツアー中の生活なんだと思います!毎日、朝食、昼食、夕食を作ってくれるセフとムースに大感謝です!みんながちゃんと喜ぶように用意してくれますから!(他の言葉で言えば、私のように好き嫌いの多い人が食べれるように、そしてアレックスが食べれないものがないようにしてくれてます 🙂 )

ライブ前にバスへと戻りました。面白いことに、たとえほとんどのライブハウスで楽屋があったとしても、何故か結局バスで 時間を過ごすことになります。私たちがいつしか”家”と呼び始めたこの親愛なるバスで…。それがいつからなのか分かりませんが、みんながハッとした瞬間ははっきり覚えています。それは、アレックスが「いや、どこかに行くんじゃなくて、家に戻って時間を過ごそうよ。自分たちのスピリットで楽しみを生み出すんだ」と言ったときです。私たちは互いに見合い、笑いました。このバスがここ3週間ほど、私たちの家になっていたと気づいたんです…

コンラッドが、私たちに試して欲しい飲み物を持って中で待っていました。誰も試したことのない新しいドリンクです。カリモッチョという飲み物で、コーラと赤ワインのミックスです。そう、ちゃんと読みましたよね。ワイン好きは身震いしましたが、とにかく試してみました。驚いたことに、みんな嫌いにはならず、味はサングリアに似ていました。ワインがあまり美味しくありませんか?コーラを混ぜて、スライスしたオレンジを入れれば、美味しくなりますよ! 😉

ヒューストンでのライブは、テキサスでの最初のライブで、みんなとても楽しみました!今後もずっと覚えているようなライブでした!正直、何を期待して良いか、あまり分からなかったんです。でも、素晴らしいパーティーの時間となりましたよ。初めてライブする場所でしたが、人はとても歓迎してくれました。また、長年の友人と初めて会うこともできました。それこそ、すごく特別でした。私たちはよく、その瞬間を特徴づけるのは、人々と分かち合ったものだと言っていますが、このライブも例外ではありませんでした!

そして、サンアントニオ。正直、ここでの経験はあっという間に過ぎました。前日の夜からテキサスでは雨が降り続き、私たちがサンアントニオに着いたときも、まだ雨が降り続いていたのです。私たちはアラモ近くにあるスターバックスに行くことにしました。アラモの砦の近くにある場所を意図的に選んだと思ったのですが、アラモとは何の関係もない場所で、むしろ住宅地でした…!それでも、とにかく席に付き、良い時間を過ごしました。全くアンアントニオを見れていないかもしれませんが、いつだって次回があります。そして、一緒に時間を過ごすことほど楽しいことはありません!

ライブはとても上手くいきました。”平穏無事”に終わったライブだったので、覚えてることも、これと言ってないのですが、それでもとても良いライブでした。でも、“Midnight’s Crashing”の最初にジャンプをするアレックスの姿を、このツアー中で初めて写真におさめることができました。17回目のライブでようやく一枚撮れたので、私はとても、とっても嬉しかったです!

そしてダラス…ツアーも残すところあと2日です。既に多くの時間が過ぎたことを信じるのが難しいです。それだけ多くのライブをこなし、もう残りあと2夜だけだなんて。2008年のSXSWに参加したときに出会った人たちと再会できたり、長年会話をしてきて、初めて会う人たちと実際に顔をあわせることができて、最高でした。

あるノスタルジアを抱えて、翌朝オースティンへ出発しました。ツアー最後のライブは今夜です。それを分かっていても、そんな感じがしませんでした。理解しようとしましたか?もちろん。でも、このツアーが終わって欲しい?いいえ!ツアーが終わりに近づいていることを想像することも、理解することも、そう感じることもできませんでした。

オースティンの街を少し歩きました。初めてオースティンでライブしたときの、有名なMaggie Mae’sを見て、そのとき分かち合った瞬間を思い出しながら。でも、この散歩にはあるゴールがありました:このツアーの終わりに乾杯できる何かを探すことです。

バスへ戻る途中、1日中サンドイッチを食べながらウイスキーで乾杯していたことを、笑わずにはいられませんでした。私たちが過ごした素晴らしい時間に乾杯したのです。このツアーは外にあるもの(今回はアメリカでしたが)それを発見させてくれただけでなく、私たちの内にあるものも見つけさせてくれました。私たちが持ち、共有する繋がり。それこそが、人生で最も素晴らしい発見です。

そして、最後のライブ!素晴らしかったです!メンバーはステージ上で激しく動いていました。これがツアー最後のライブでしたが、彼らが持つ緊急性は素晴らしいものでした。緊張が感じられました。まるでバンドメンバーがみんなに「僕らがここに来てからもう8年、でもみんなが僕らを忘れないように、そしてまたすぐに戻ってこれるようにするよ」と言っているようでした。本当に最高のライブでした!アレックスはステージ上で暴れまくり、そして、彼がウェッジへ近づくのを見て、”もし彼があそこに登ったら、写真を撮るのにベストなポジションに移動しなきゃ”と思いました。アレックスはよじ登りませんでした。その前にウェッジが私の方に倒れてきたんです。でも、アレックスが登ってから倒れるんじゃなくて良かったと思いました。モントリオールで一度起きたように…!ライブは素晴らしいものでした!世界中の人々とのお祝い。最も大切なもの=私たち自身、を分かち合った瞬間でした。

“YFEの音楽とファミリータイムほど素晴らしい時間はないわ!最高!!!!!みんなが同じように爆発して終わるようなライブができるのはYFEだけよ!” – Elizabeth, Knoxville, TN

“ Spotify で1年ほど前、君たちを見つけて、それからフォローしてたんだ。Trail of Deadのことは知ってるし、もう数え切れないくらい彼らのライブは見てる。でも今夜、僕は君たちを見に来たんだ。このライブを見逃すなんて有りえなかったよ!” – Johnny, Austin, TX

“信じられなかったわ。振り返ったらセフがいたの。私は彼を力一杯ハグして、赤ちゃんみたく泣いちゃったわ” – Brenda, Perris, CA

“この夜に参加できてすごく光栄だわ。まばたきみたいに過ぎてった。きっとまたあなたたちに会えるって分かってる。素晴らしく最高なあなたたちでいてくれて、どうもありがとう。あたしの世界をロックしてくれたわ。” – Reyna, San Diego, CA

オースティン、私たちにとって家族となったレンチから始まったこのツアー。激しいツアーのあと、数日リラックスするのは良いことです…私たちは本当にリラックスしました!馬と遊び、レンチでの生活を体験し、レコードショップに行ってショッピングし、マック&チーズやテキサスの有名なバーベキューと人気のタコスを食べながら、素晴らしい時間を過ごしました。

改めて、皆さん一人一人にお礼を言います。このツアーはこれまでで一番良いツアーだったと言えると思います。メンバーがいつもより、良く演奏してきたからではなく、ライブ会場にもっと人がいたからではなく、私たちがありのままの自分たちになろうと決意できたからです。人は皆、人生で何かを探しています。良い仕事、長い休暇、良い洋服にクールなサングラス。でも、その全てを通して、一生のチャレンジというのは、自分自身を見つけることだと思うんです。少なくとも、私にとってはそうでした。毎日20人の人たちに囲まれて生活するのは素晴らしいです。でもそのなかで、自分は何をもたらすことができるか、このファミリーのなかでの自分の役割は何か、何故ここにいるのかを考えてしまいます。人によって違うでしょう。というのも、みんなの人生はそれぞれ違うものですから。でも、私たちは皆、こういう理解できないことに答えを欲しがります。でも、バスで最後の乾杯をしたように、私が抱く質問の答えは、決して”外”に出るものではなく”内側”にあるものだと気づいたんです。そして、本当の私をリマインドしてくれる人が日々、周りに20人いて、そして数え切れないくらいの人たちがいます。会ったこともないけど、良く話をしていて、私が家族と呼ぶ人たちによって…そして、私にとって“Outside It’s America”が意味していたのは、私の人々を通して、自分自身を見つけることでした。皆さんにもそれができるように願っています。愛されていると感じ、その愛を返すことができることほど、素晴らしい贈り物はありませんから。

– Stephanie

“Outside it’s America”ツアー、南へ!

Written by Your Favorite Enemies. Posted in Outside It's America

朝早くカーボロに到着しました。私は誰よりも早く起き、一番近いスターバックスへと行くことにしました。歩いて15分のところにあるとのことでした。それか、45分です。私のように写真を撮るために何度も立ち止まった場合は。正直、街にはあまり期待していませんでした。カーボロなんて聞いたこともなかったし。でも、少し歩いたところに、古くて赤いピックアップトラックと出会ってから、私は魔法にかかってしまったんです!小さくて、静かだけど、生き生きとしていて、晴れていて、新しい…完璧な街でした!もっと”田舎”を想像していたんですが、全然違いました。そのあとすぐに、アレックスとジェフが合流し、サウンドチェクの時間になるまでには、ほとんどのバンドメンバーが混ざりました。

サウンドチェック後、私たちは外へ出ました。そこで長年の友人Tina(またの名をhippiechick)と会いました!バンドが演奏している間に、彼女はこのノートを置いたんです。ステージ上で、この紙が跳ねるのを見て、クールだと思いました。そして、この夜のライブに多くのエネルギーを与えてくれたことと思います!

そして、実際のライブ!この夜、アレックスも他のみんなも少し疲れていました。それだけでなく、アレックスの声が少し嗄れているように聞こえて、そのおかげでいつもとは少し違う雰囲気の夜となりました。アレックスの曲の解釈もいつもとは少し違いましたが、変わらずにソウルフルで意味深かったです。曲に対する新しい視点を与えてくれました。私は全てのアルバムバージョンの曲を覚えています。もちろん、ライブバージョンも同じように。でも、今回は全く新しい曲たちのように聴こえました。聞いたこともない街での思い出深い夜です。きっと一生忘れないでしょう!

アトランタにて朝は遅めに起きました。私だけなく全員。寝たのが遅かったわけではありませんが、これまでのツアーの疲れが溜まってきています… ツアーバス内では、家のベッドのように眠れるわけではありません。正直言って良いですか?私は荒れ果てた街を想像していたんです。ありがとう、ウォーキング・デッド。でも、違いました。人は普通だし、誰も私を食べようとしませんでした。一番近いスターバックスは143m先ーというか、スターバックスのアプリはそう言ってたんです。実際は、私がいた場所からスターバックスまで、まっすぐな道がないこともあって、1km以上あったんです…まぁ、その価値はありましたけどね。今までで一番素敵なスターバックスを発見しましたから 🙂

Your Favorite Enemiesとスターバックスにはラブストーリーがあります。 それが愛のお返しなのか、それとも私たちに良くしてくれるのがスターバックスだけなのかは分かりませんが、どこへ行っても、一番近いスターバックスをチェックします。全ての場所でそうなんです。ほとんどの場合、ライブハウスよりも良い雰囲気です。正直になりましょう。サウンドチェックは大事ですが、聞くに耐えないんです!でも、だからと言って、スターバックスで流れている音楽がいつも良いというわけではありません。というわけで、言わせて下さい。私はたいてい誰よりも早く起きます。起きて一番最初にすることは、そこから近いスターバックスの位置確認。どうやら、私は”スターバックス発見者”に指名されているようです。ということは、一番近いスターバックスを見つけなきゃいけません。でも、スターバックス、お願いだから、21日間アメリカ国内であなたのロケーションを歩き回って探すために、この3つのお願いを聞いてもらえませんかーそれか、少なくとも、毎回アプリと格闘している私のだけでも聞いてくれません?

1) 全ての場所でWiFiが使えるようにしてください。訪れた店の半分は、WiFiが全く使えませんでした。
2) 実際のお店の位置を認識してくれませんか?スーパーマーケット内のバカげたスタンドじゃなくて。ワシントンDCのありえない日差しの中、15分も歩いてスーパーにたどり着いたときは、完全にがっかりしました!
3) 全店にワインを取り入れて下さいません?アトランタで行った支店は今まででも最高でした。もっと、こういうの欲しいです!

それでも大好きですよ、スターバックス。ブルックリンのAngusと、アトランタのTesley、そしてショート・ブロンドヘアの女の子に特別な賛辞を!朝から晩までスターバックスで過ごす人は、あまり一般的でないばかりか、ロン毛&髭にタトゥーをした団体客は、人々の注目を浴びました!

そして、ライブがありました。ファッキンなくらいのライブがあったんです!!!ブログを書くとき、私は汚い言葉をあまり使いません。自分の言葉に気をつけているし、公開される前に、それが”正当”なものであるかチェックする人がいるんです。でも今夜は、ファッキンなくらい、最高でした!ツアー中、アレックスは“Midnight’s Crashing”のブリッジの歌詞を変え始めます。“the girl outside in the parking lot who’s thinking of jumping”(外の駐車場にいる女の子は、飛ぼうか考えている)というところです。彼女は飛ぶことについて考えるのを止めた、もしくは、もう飛んだとか、またはためらっていた一歩を踏み出したかもしれない。飛ぶ必要はないんだと気付いたのかも。方向を変えたのかも。何か新しいものに目を開けたのかも。でも、このとき女の子は“Outside It’s America”について考えていました。

そして今夜、アレックスがこの歌詞を歌っているときに、フロアにいた私は、人が反応する声を聞いたんです:「そうだ、これだ!アメリカをつくっているのはこれだ。僕らが今生きているこの瞬間、音楽を通して経験するこのコネクション…それがアメリカだ。このカナダ人が、アメリカに住む人々以上に、このことを良く理解してるっていうのはクレイジーだ」

この街にユニークな雰囲気があるのは否定できません。ずっとスターバックスにいたので、あまり街を見ていませんが。このツアーはまたスターバックスツアーになったと、良く冗談を言っています。上の文章を読めば、それも間違いじゃないと分かりますよね 😉 夜は有名なバーボン通りで過ごしました。活気ある通りです。バーから、レストラン、オイスターバー、キャバレー、アブサンラウンジまで、何でも見つけられます!建物はほんの数回建てなんですが、高層ビルが立ち並ぶような大きな街にいるという印象を受けます。音、アクション、光やネオンサインが至るところにあり、街の雰囲気をつくっています。というか、少なくともこの通りはそうでした。

オフの前に3夜しかないのは、変な感じがしました。私たちは楽しみましたが、この休日は特に土曜日だったので、ライブをしても良かったのではないかと思いました。でも翌日にはライブハウスGasa Gasaで働く人々によって素晴らしく歓迎されました。昼間は小さなレコードストアとしてもオープンしている場所です。ここでのライブは、この街にある幾多の心と魂のように温かく、カラフルなものでした。

ツアーも残り4夜となりました。全てテキサスでのライブです!

May 11 – Houston, TX @ Fitzgeralds
May 12 – San Antonio, TX @ Korova
May 13 – Dallas, TX @ Club Dada
May 14 – Austin, TX @ Holy Mountain

チケットはこちらから

– Stephanie

フィリー、休日&ワシントンDC

Written by Your Favorite Enemies. Posted in Outside It's America

11夜連続のライブ最後の日です。フィリーでのライブは疲労困憊の中、行われようとしていました。それでも、街中を少し歩く時間がありましたけど。ライブハウスはダウンタウンに近かったので、スターバックスまで行く途中で、街中を少し探索しました。自由の鐘は見ませんでしたが、街自体に感動しました。建築物がとてもアーティスティックだったんです。チャイナタウンを通り、ダウンタウンへとたどり着きました。生活が溢れている場所、大都市に期待するものです。この日は暖かく、湿度も高い、私たちにとっては夏日であり、太陽の光を浴びるのは気持ちが良かったです。(必要なビタミンD!)特に寒すぎるツアーバスの中で長く時間を過ごしたあとには!サウンドチェックの時間ぴったりにバックステージに戻り、今夜の新しいラインアップであるPine Baronsのショーを楽しむ前に少し話をして、ストレッチしました! 

ライブハウス自体はとても綺麗でアーティスティックな場所でした。”アンダーグラウンド・アート”&”ブラックボックス”にふさわしい雰囲気でした。それにヒッピーの雰囲気も少しあって、壁は真っ黒に塗られていました…ライブは最高でしたよ。11夜連続で、毎晩こんなにも激しくライブができるなんて、きっと想像もできないと思います。そして、再び、バンドメンバーは大満足してステージを降りましたーライブの出来にとても喜んでいたんです。とても嬉しかったので、そのハイテンションなままのアレックスは、”ステージを片付けるのを手伝おう”としてアンプを壊しかけたほどでした。そのあと、ベンはアレックスに優しく”ライブ後のエネルギーを落ち着かせるために数分休む”よう提案しました。というのも、まだツアーは半分残っているので機材を壊されてはたまらなかったのです 😉

そして、そのあと…ツアー最初の連続11夜が終わって、ようやく初めての休日を取ることができました!信じてください、私たち全員が待ち望んでいた休日だったんです!私たちだけではなく、一緒にツアーをしているTrail of DeadとBoyfrndzのメンバーも全員!ツアー最初の半分が終わり、バックステージで乾杯をしました。そして、それはバスの車内でも続けられました。この日のライブはシンプルに最高だったので、お祝いする理由は一つだけではなかったんです!バスの中でパーティーを続け、アレックスは天井を歩きました… 😉 パーティーは午前5時に終わり、私たちのうち数名はその影響を受けていました… 😉

誰にも良い影響を及ぼさなかった夜のあと、私たちはみんな遅くに起きました。休日はグラマラスだと思う人もいるでしょう。けど、現実は全然違うんです。私たちの半分は、コインランドリーのパーティーとなり、他の半分はスターバックスを占領してブログを書いていました…!多くの人がそう思わないかもしれませんが、これもインスパイアされる、また 別の方法なんですよ!でも夜は、少し街を探索しました!だって、フィラデルフィアにいながら、有名なフィリー・チーズステーキ(とプレッツェルも!)を食べないわけにいきません!

みんなで集まったスターバックスから、歴史深い地区を歩き、自由の鐘(正直、思ったよりも大きかったです!)を見ました。綺麗に咲いたチューリップに囲まれながら、それでも景色は痛々しいと感じました。周辺の素晴らしい通りを歩き、そうしてサウスストリートへと辿り着きました。バーやレストラン、テラスなどに溢れた場所で、ここで有名なフィリー・チーズステーキを食べたんです!私たちは行き先をJim’sにしました。チーズウィズが挟んである有名なサンドイッチを生んだオリジナルのお店なんです。私たちはみんな半分ずつ食べました。サンドイッチを2つ食べたジェフを除いて。そして、ホットペッパーを食べることにしたセフを除いて。というのも結局、テキサスでそれを食べたからです。そう、セフにとって確実なこと…!

野球の試合を見たかったので、早めにバスに戻ってきました。でもインターネットの繋がりが悪く、結局見れませんでした。なのでインターステラーの映画を観ることにしました。TVに問題があったので、バス内のTVセットを建て直して、なんとか観ることができました。YB、ベンとコンラッドに感謝です… 😉 また、休日の夜ということもあって、カナダでは見つけられない IPA ビールを飲みました!

思ったよりも遅く、DCに到着しました。周辺を歩く前に、ライブハウスを訪れる時間をとりました。とても大きくて、広々としていて、ステージ上には何段ものフロアがあり、バンドのためのバックルーム(各バンドにつき一部屋です!13人でバスをシェアしてることを考えたら豪華です!)、壁には音楽について書いてある新聞記事が貼られていました。そこらじゅうにフレームがありました。天井から羽のついたギターがぶら下がっていました。そして360度死角なしの鏡!Rock And Roll Hotelは元葬儀場だったところをライブ会場にしたんです。今回のツアーで立ち寄ったライブ会場は”元”何々というのが多い気がします。それはとてもクールだと思います。”死んだ”ものに命を吹き込み、音楽が中心となって人を集める場所にしたいという人々の願いを物語っていますね。

そしてライブは…WOW! なんて最高だったんでしょうか!只々、すごかったです。クラウドは驚くほど夢中になって、バンドにとっても意味深い場所、DCのような街のステージに必要な蹴りを入れてくれました!まるでバンドが街全体を嵐でさらっていったかのようでした。改めて、今夜、言葉では言い表せない何かがありました。唯一できるのは感じることだけのような、永遠にずっと心に生き続けるものが…今後のライブが益々楽しみになるような、生き生きとした夜でした…あと7夜です。今夜は、ノースカロライナのカーボロへ向かいます! 🙂

残りのツアー日程を逃さないでください!ライブ会場のどこかで会いましょう!

May 7 – Carrboro, NC @ Cats Cradle
May 8 – Atlanta, GA @ Shaky Knees Music Festival
May 10 – New Orleans, LA @ Gasa Gasa
May 11 – Houston, TX @ Fitzgeralds
May 12 – San Antonio, TX @ Korova
May 13 – Dallas, TX @ Club Dada
May 14 – Austin, TX @ Holy Mountain

チケットの購入はこちら!

– Stephanie

目に映る限り

Written by Your Favorite Enemies. Posted in Outside It's America

これまで立ち寄ってきたアメリカの都市すべてで(そしてカナダで唯一、立ち寄ったトロントも忘れずに)、私たちは全く期待していなかった現実や、存在していなかったもの、もしくは、先入観から全くかけ離れたものへと目を開ける必要がありました…

シカゴでのライブハウス、Thalia Hallに到着しました。元々は劇場だった場所を、ライブ会場へと改造した場所です。私たちの家、スタジオ(とそれ以上に大きな意味を持つ場所)へと変身させた旧カトリック教会を思い出します。オーナーと素晴らしい会話をしました。ライブ会場としてちゃんと使えるようになるまで、どれだけ手を加える必要があったか説明してくれました。それについても、私たちの教会スタジオを思い出しました。ときに、普通に見えるものーもしくは、それよりも酷く見えるものーは、ほんの少しのヴィジョンと信念で、家と呼べる場所になります。このライブ会場や私たちの教会は、人としての私たちを完璧に表しているんじゃないかと思います…希望がすべて無くなっても、ほんの少しの閃きで、全く新しいものへと目を開くことができるんです…

シカゴは私たちみんなが楽しみにしていた都市でしたが、ロードイン、インタビューとスターバックスへ立ち寄るという義務(WiFiと、そして何よりもコーヒー!)のため、あまり周辺を歩くことはできませんでした。バンで市内を運転し、建物の写真などを撮りました。ライブの時間になって、人と出会うときになって、ようやくこの都市のエッセンスを味わうことができました!

そうしてショータイムです。バックステージでは、この会場のスピリットや、その夜の私たちのエネルギーについて話をした素晴らしい瞬間を過ごしました。この日あった出来事について話したり、会うのを楽しみにしている人たちについても話しました。MySpace時代に知り合った古い友人たちも来ることになっていましたが、実際に会うのはこの時が初めてだったんです…

そして何というライブだったんでしょうか!本当に素晴らしかったです!ライブ会場が家のように感じたからでしょうか。クラウドの中にファミリーがいて応援してくれてると分かっていたからでしょうか。もしくは、この瞬間を永遠にしたいと思ったからでしょうか。バンドメンバーはステージ上で、本当に素晴らしく、最高でした。毎回見るたびに、彼らはどんどん良くなっていきます。”今回は今まででベストなライブだ”と思っても、すぐに新しいタイプのステージ・ビーストとなって、どんどん進化していきます…!

長年の友人Feteshaが、ライブについてレビューを書いてくれました。ここから読むことができます。

次のライブはデトロイト。正確にはファーンデールです。ライブハウスは新しい建物で、角にはグリーンルームがあり、床から天井まで植物が壁を覆っていました。息を飲むほど美しかったです!私が思っていたデトロイトとは全く違うものでした。デトロイトという場所の噂とは少し異なり、このライブハウスThe Loving Touchに穏やかなオアシスを見つけました。

アレックスは少し日記を書く時間をとりました。今回彼の”日記”は、ドラモンビルの街へのオープンレターです。ドラモンビル誕生200周年記念の企画委員会は、”センシティブな耳を持つ人々が祝祭から逃げてしまうのを恐れた”ために、YFEを祝祭には呼ばないと決めました。このような決断にリアクションをとるのはアレックスらしくありませんが、“Your Favorite Enemies” と “fear”(恐れ)という文字が同じ文章の中にあることは、反応を示すのに十分な理由だったのです。アレックスのオープンレター「恐怖心が招かれざる者を祝福するとき」は、SFCCで読むことができます。

そしてライブは… WOW! 最っ高でした!このライブについては、ある話があります。長年の友人ですが、今回初めて会うこととなったHowardは、YFEのライブに来ることにしました。移動にかかる時間は3時間。しかし、その途中で車がエンストしたので、自分で車を押さないといけませんでした。約8キロほど車を押し、タイヤが徐々に凹んできました。しかし、フラットタイヤを修理してくれる場所がある出口まで何とか押し続け、そこでタイヤを修理して、今度は車を修理してくれる場所がある次の出口まで車を押しました。トータルで16キロも、道路で車を押しながら進んだんです。車の修理工場へ着き、事情を説明しました。すると、その修理工場の人が車を貸してくれると言ったのです!「明日の朝、持って帰ってきてくれればいいよ。それまでに車の修理は終わってるだろうし、そうすれば今夜のライブにも行けるだろうから」。1日のうち、どんなに色々なハプニングが起きても、人生には起こるべくして起こることがあるのだという、その証拠だと思いませんか?自分のいるべき場所、出会うべき出会いがあるのだという…!そして、Shandeeと彼女のお父さんと再び会えたことも嬉しかったです!2つの素晴らしい魂!Shandeeのお父さんは、もう何度もバンドを見ていますが、今夜のライブがこれまでで一番のライブだったと言っていました!私も完全に同感です!毎晩、演奏するたびに、どんどん良くなっていってるんです、本当ですよ!

そして、トロント。何事もなく国境を越えたあと、クイーン・シティに戻ってきました。あまり好きになったことがない街に。でも正直、今回はこの街を好きになろうと頑張る必要はありませんでした。2015年に入ってから、この街に対する印象がガラッと変わった気がします。以前は毎回トロントに来るたびに、ビジネスが絡んできていました。自分たちの価値を証明しなきゃいけないというプレッシャーがあったんです。でも今回は、すべてが違いました。それについて、”バックステージ”でみんなと話していたのです。ーというか、バックステージはなかったのでツアーバスの中でーステージに上がる前に、話していました!なんとなく、この街はどんどん意味深い街になっていっているような気がします。 悪い経験と結びついていようとも、それは徐々に消えていき、全くポジティブな経験に変わっていっているような気がします。

YFE本部からも数人、ライブを 観に来ました!“Outside It’s America”コレクションからのTシャツを着て、Marjo, Momoka, Kosho と Kanuはトロントまで足を運んでくれました!誇らしさが見えますか?もちろん、そう見えると言って良いと思います! 🙂 そして、彼らはライブにも夢中でしたよ!本当に!

また、今年1月にトロントで行われたJuno賞のプレスカンフェレンスで出会ったPaulにも、再び会うことができました。私たちが野球のーSFジャイアンツのーファンと知って、ジェフにプレゼントまでくれました。今このプレゼントは誇りをもってツアーバス内に飾られています! 😉 Go Giants! Paulもバンドのパフォーマンスのレビューを書き、The Canadian Music Sceneのために撮った写真を公開しました。全てここから見ることができます!

アレックスもチャレンジを遂行して、トロントにてSFCCフラッグとともに写真を撮りました。サプライズで私たちに会いに来てくれたファミリーメンバーの人たちと、このチャレンジを遂行することができました!本当に素晴らしい瞬間でした…前回のアンコール(ここから観れます)でトロントを引いたときのアレックスのリアクションをずっと忘れないだろうと思います。

そしてライブ自体は…とっても素晴らしい瞬間でした!きっと満場一致でそう言えると思いますー忘れられない瞬間を作ってくれました!バンドを聞いたことがあろうとなかろうと、あの場にいたすべての人にとって記憶に残る瞬間だったと思います… 🙂

ジェフ、ミス・イザベルとムースは、ステージに上がる前にとてもインスピレーションに溢れるインタビューも行いました!下のビデオでインタビューを観て下さい 🙂

この日の夜は変な感じでした。再び国境を越えるのです。この夜は、色々なナンセンスが飛び交いました。他でもないセフ(もちろん、他に誰がいますか?!)から!それが何だったか気になりますか?アレックスがSFCCにアップしているツアー日記の中でシェアしますよー私を信じて下さい。ここには逃せないものが色々とありますから!

そうしてピッツバーグのライブ会場に着きました。すべてが灰色と茶色の街。ライブ会場は旧教会(通りの向こう側にはまた別の教会があります)でした。何となくまだ建設中のようで、一瞬見た限りではすべてが冷たく見え、周りからも少しずれている感じがしました。天候や建物の色や、通りに誰もいなかったせいかもしれません…

バックステージでは乾杯をしました。目に見えない色への乾杯です。そして、周りを囲むものが何だろうと、自分たちの色を与えることへの…それまでこの街から受けた雰囲気にふさわしい乾杯でした。どこをとっても印象に残らない街、ですが、それを特徴づけるのはそこにいる人なんです。

ツアーに”欠かせないもの”がこれです。ジョニー・ウォーカー・ブラックで、時々ライブの前や後に乾杯します。そして、チップスにつけるための“salsa con queso”。ツアー中、ヘルシーな食事を心がけますが、簡単じゃないんです。そして自分が持つ力以上に全力を注いだライブのあとは、美味しいセロリのスティックもチップスには勝てないんです 😉

ライブは街のイメージと似ていました…何となく、距離があって冷たい感じ。それでもなお、とても良いライブでした。何かが欠けているという印象にも関わらず…でも、そんな思いはバックステージに集まって、曲中でのお気に入りの瞬間などについて話したり、撮ったばかりの写真やビデオを観ているうちに、すぐに消えました!

翌日はブルックリンで目覚めました。ここは、アルバム『Between Illness And Migration』がミックスされた場所なので、バンドにとって、とても意味深い場所です。この旅の歴史において、重要なスタンドポイントとなったのです。また、NYCのどこへ行こうとも、ブルックリンに留まりますーこの街には意味深い理由が色々あるんです。ここには人がたくさんいます。NYCに戻ってきて、これこそ他の街に欠けていたものだと思いました…目に映る限りの人。どことも言えないような場所の陰った路地にいようとも、人に会います。そういう場所に本当の人生があるんです;人々の中に。みんなそれぞれ違う、ユニークな人々が、すでに響き渡っている街に独自の色を与えています。そして、めちゃくちゃになるのではなく、それがハーモニーとなって混ざり合っているんです…

私たちはいつもRough Trade Recordsに立ち寄ります。そして、その近くにはマンハッタンが望める公園があります。この眺めを何度見ようとも、畏怖の念を抱かずにはいられません。そう、ニューヨークはすべてが可能な街…そこで見つける成功が、想像したものと違っていたとしても。すべてが可能なのだと認めざるを得ない場所です。街全体が”可能性”というものに逆らっています。それを外から眺めるとき、その理由が簡単に分かります。外から見ると、ニューヨークはレゴで造られた建物のようです。それを積み上げる人々は、常により大きなものを探していますー建物の高さは、自分が探し求めているものとは何の関係もないんだと気づくまで。彼らが本当に探し求めているものは、建物の下深くに埋められているんです。

この夜は、ジョン・アグネロとも会うことができました。アルバム『Between Illness And Migration』をミックスしただけでなく、可能だと思っていなかったサウンドの地平線を開かせてくれた素晴らしい人物です…

とても遅くに始まるライブでしたが(深夜にステージに立ちました)、激しさいっぱいの瞬間でした。アレックスはクラウドサーフィンをし、ドラムは最後フロアで終わりました。上の写真からはほとばしる汗が見えると思います 😉

そして、ニューヨークはLe Poisson Rougeでのライブ。ジェフ、ベン、アレックスが一緒にいる姿は、サウンドチェックやライブ前によく見る光景です。ジェフは、ライブ前にケリをつけなければいけないビジネス関連のことを携帯で対処します。ベンはライブを録音するかしないか、ステージでイヤモニをミックスすることができるか、その可能性について自分の考えを話します。そしてアレックスは会場の雰囲気に浸るんです…

11夜連続の、これが9夜目でした。疲れ切っていたという表現でさえ、柔からく聞こえます。そんなものではありませんでした。しかし、YFE本部からはたくさんのクルーが駆けつけ、ケベックやオンタリオからもサプライズで来てくれた人たちがいました。プラスして、このライブはSFCCで生中継される予定だったんです。そのアイディアだけでも、その後来る夜に対して、メンバーを熱くさせました。そして、何というライブだったんでしょうか!こんなバンドを今まで見たことがありません。メンバーは熱く燃えていただけでなく…彼らの心にあった炎は、これまで見たことがないものでした。本当に最っ高でした!このライブに来た誰もが、それを証明できると思います。そして、このライブをオンラインで見たSFCCの皆さんも!

他のフォトグラファーが撮った写真がここここで見られます – 写真を見るために少しスクロールダウンして下さいね ;)。

そうして、ボストン…色んな文化が混ざったとってもカラフルな街…ベツレヘムというのは実は韓国料理屋さん、オッパ(韓国語)はお寿司屋さん、そして“kebabs”(ケバブ)のスペルを“kabobs”(ケボブ)と書いていました。一つだけ何ともミックスされていないのは、人々のレッドソックスに対する愛でした。どこを見ても、有名な赤い “B” の文字が、キャップやTシャツ、パーカーやワピースにまで付いていましたーどこにも逃げ場所がないくらい!ステージが下に見渡せる、とても暑くて湿度の高いバックステージでストレッチしたあとは、バンドがステージに立つ時間…!

ライブは最高でした。本当に文字通り。たいてい、バンドメンバーはライブの出来に満足しますーそうじゃない時は簡単に分かります。でも今回は、本当に燃えてました!あの場にいた誰もがそう感じたと思います!いつもと同じ長さのライブでしたが、誰もがいつもより短く感じたと言っていました!この50分は本当にあっという間でした。そして、私が覚えている限り、メンバーが”ネガティブなポイント”を見つけられなかったライブですー正すべきところも、改善すべきことも、変えることもない。完璧なライブだったようですーそして、もちろん来てくれた人たちも、まさにそのように経験しました!

このブログはもうだいぶ長いのですが、皆さんに見せれるだけ、見せたかったんです。次回のツアーブログは数日後。フィラデルフィアでのライブと休日、そしてワシントンDCでのライブについて書きます! 🙂 楽しみです!:)

– Stephanie

オースティンからインディアナポリスまで…!

Written by Your Favorite Enemies. Posted in Outside It's America

ツアーは面白く始まりました。アメリカの真ん中で、というかテキサスと言うべきでしょうか。というのも、テキサス人はテキサス 人だからです。これまで出会った人たちみんな、自分をアメリカ人ではなく、テキサス人だと考えています。だからこそ、テキサス州のニックネームがひとつ星の州なんですね。なんとなく、普段は聞けないようなテキサスの話や文化的アイデンティティについて話を聞いているうちに、少し故郷を思い出しましたー彼らの物語は、もちろん同じではないものの、ケベックの歴史と似ていたのです。

翌朝、別世界かと思われる場所で目を覚ましました。私たちの現実とは全く違ったんです! 外から、ニワトリの鳴き声が聞こえ、2 頭の馬がほぼ自由に走り回っていました。ボウイとスーは、みんなとすぐに友達になりました。ほんのちょっとでも、彼らに人参をあげたのが良かったんだと思います!そして、この世界に誕生してからたった3週間しか経っていない可愛い子犬たちにも会いました。

楽器機材を広げ、すべて壊れずにちゃんと動くかどうか確認しました。ジェフの緑色をしたデューゼンバーグのギターの上にポテトチップス(しかも超巨大)が乗っていたこと以外は、すべて正常でした。そして残るはこの問題:車の故障。ダウンタウンまで行ってムースのドラムキットをピックアップしなければいけないのに。ドラムキットは場所を取ります。大きなスペースが必要なんです。優しく寛大な心を持った人が、私たちのためにドラムキットを取りに行ってくれることになりました。そして信じようと、信じまいと(私たちは完全に無理だと思ってました!)ドラムキットとカーペットとアンプの全てがフィアットにしっかり収まったんです。そう、本当ですよ…!

そして、そのあとの1日はみんなでソウルフルな会話をしました。人生について、手放して解放することと、しがみつくことについて、人生の魔法を信じることについて、そして目には見えないものの証について。私たちはまだオースティンに到着したばかりですが、既に相性の良さを感じています。”家というのは自分の心がある場所”だと、人は言います。いつも大人数で移動しているからか、私は家から遠く離れたと感じたことがありません。きっと、大好きな人たちと、大好きなことをしているからなんでしょうね。きっと、本当の意味で家から遠く離れたことがないからでしょう。家というのは概念であり、家族に強く関係していること。私はここ数年でそれを理解しました。 建物や特定の場所は必要ありません。血で繋がった関係だけが家族ではないように。家とは、自分の心がある場所ですー自分の存在意義を見つけられる場所。安全ではない、安心感を得られる場所。ありのままの自分でいられ、でも自分自身のまま居心地良くさせてくれない場所、というのも(時に本人よりも)その人には、もっと可能性があると知っているから。そして時に、周りにいる人が、兄弟仲のコンセプトを改めて教えてくれます。この日のセフとアレックスのように…(そしてこの日、セフはジェフのことも邪魔し続けたんです… Secret Family Cult Clubに書いたアレックスのブログ から読むことができますよ!)

Trail of Deadのメンバーたちと合流してバスに乗り、オースティンを午前3時に出発しました。この2つのバンド間にある素晴らしい友情!ほんの数ヶ月ぶりですが(そしてコンラッドはソロプロジェクトのために私たちの教会にレコーディングをしに来たのでほんの数日ぶりですが)再び親愛なる家族のメンバーと再会したような気分でした!

これまでの移動は、オクラホマ、セントルイス、そしてインディアナポリス。1,000マイル以上の移動を経て、この3日間で、“Outside It’s America”ツアー最初の3日間のライブを終えました…”アメリカ”と呼ばれる国内の3都市です。そしてこれまでのツアー経験だけでも、本をそのカバーだけで判断すべきではないことが明かされた気がします。オクラホマは見渡す限り荒廃した建物ばかりで、ここ数十年誰も住んでいないんじゃないかという感じでした。ライブハウスは音楽学校だったんですが、1階建ての建物で、横に広く、外観は真っ黒。全て、全てが真っ黒に塗られていました。ライブハウスの前には、かつてのネオンサインが建っていましたが、中は空っぽで、全く光っていませんでした。セントルイスはオクラホマと同じように荒廃していましたが、ストリートアートがそこらじゅうにあって、とてもカラフルでした。再活性化を試みているのが、至るところに感じられました。その日、降り続けた雨のせいかもしれませんが、見るものすべてが明るく見えました。壁に描かれた絵から、近くのカフェを通り過ぎる際に聞こえてくる笑い声まで。色と笑い声が、この場所の”現実”とぶつかり合い、外から来た私の目にはより一層美しく見えました。地元に住む人も私と同じように感じているんでしょうか?笑い声をあげていた地元の人々が、このペイントを施し、人生は自分のいる状況とは違うものだということを覚えておこうとしたんでしょうか?それとも、外から来た人たちが、ここに住む人々も一人ではなく、人生は黒と白だけじゃないと伝えるために描いたんでしょうか?それは私には分からないし、きっと一生知ることもないだろうし、きっと答えを知ることはそんなに重要なことでもないんでしょう。インディアナポリスは、高層ビルが立ち並ぶ、とても新しい都市のように見えます。歴史的な面影を残した建物もありましたが、街のほとんどは輝いていました。それでも、それは上を見上げたときだけ。下を見ると、ホームレスの人々が道路に座り、カードボードを持って物乞いしています。雲ひとつない青空で太陽が輝く中でも、少し肌寒い日でした。そして、ある一人がスターバックスにいた私たちの横に座りました。人と繋がりたいという望みを持った、よく喋る、とても良い人でした。お金のためではなく、純粋な心で。写真を撮りながら歩いていたとき、誰かが私に叫ぶ声が聞こえました。というか、少なくとも私にはそう感じたんです。声が聞こえた方を向くと、通りの向こう側から手を振っている人がいました。私の知っている人ではありません。そして、私は自分の後ろを見て、また別のホームレスの人がいるのを知りました。彼女はゆっくりと立ち上がって、通りの向こう側にいる男性を見ていました。黒のパンツに白いシャツと、明らかに汚れていたけど白いハットを被った男性、その人は明らかに、レストランのシェフでした。彼は私の後ろにいたホームレスの女性に再び叫びました。今度ははっきりと彼の言葉を聞きました:「ここにおいで!食べるものがあるよ!外は寒いから、中に入って来なよ!レストランももう閉まるから!」私の後ろにいたホームレスの女性は完全に立ち上がって、ためらいながらも足を踏み出し、目には涙を浮かべていました…彼女が通りの向こう側にたどり着くのを見て、私はその場を去りました…

そんな中、バンドがライブをした全てのライブハウスでは、これまで見たこともないくらいのパッションで溢れていました。激しいパッションとともにステージをジャンプしまくるバンドメンバーから、始まりから終わりまで完全に燃えているオーディエンスまで。頭を振ってリズムをとることから、完全なヘッドバンギングも!

“こんなの今まで見たことない。俺は音楽に生きてんだ。でも君たちは…君たちみたいなのは初めて見たよ。こんな気持ちにさせてくれてどうもありがとう。俺はライブが生きがいなんだ。そして今夜は、それを生きがいにする新しい理由を与えてくれたよ”

“今夜 Your Favorite Enemiesのライブは完全にヤバかったわ。バンドが楽器をフロアに投げて、そこで演奏するなんて凄すぎるわよ。最高のライブをありがとう!ここに新しいファンができたわよ。私は新しいお気に入りのバンドを見つけたわ”

“あなたたち何者?野獣?普通の人間じゃ、こんなライブできないわよ!今夜は完全に最っ高だったわ!”

“僕はあまり感情を表に出すタイプじゃない。そうしたことはないんだ。特にコンサート中はね。感情を出すためにライブを見に来てるわけじゃない。でも今夜は、一晩中、頭を振って、足でフロアを踏んでリズムを取らずにはいられなかったよ。このツアーが終わる前までに、絶対もう一度見にこなきゃ”

そう。外はアメリカ。夢が不思議の中にぶら下がる場所。でも、私たちこそが夢を生み出してる。旗がなびくように、彼らが風へと飛び立てるだけでなく、それを本当の意味で味わえるように…

– Stephanie