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コンサート、瞬間、新たな始まり

Written by Your Favorite Enemies. Posted in カテゴリーなし

11月13日、いつもと同じ日になるはずだった日。バンドメンバーは日本へ行く前、最後のリハーサルをしていました。いつもと全く違うコンサート、全く違う雰囲気、彼らが大きな期待をもって想像していた瞬間です。セットリストの半分が過ぎ、彼らは短い休憩を取ることにしました。そして、この時、フランスで起きた悲劇を知ったのです。一気に雰囲気が変わりました。突如として、意識がそちらへ移ったのです。メンバーは皆、パソコンで愛するYFEファミリーたちに連絡を取りました。フランスにいようと、いまいと、この悲劇に深く影響を受けた人々にメッセージを書いたのです。それは夜中、続きました。アレックスとジェフが空港へ向かうために家を出るまで、誰も眠りませんでした。眠れなかったのです。たとえ遠く離れたことだったとしても、落ち着くことはできませんでした。おそらく、私たちみんな、この悲劇に衝撃を受けていたと思います…海を越えたフランスでの出来事だろうが、関係ありませんでした…それは、アレックスとジェフが搭乗するまで続きました。(乗り過ごしそうになりながら)そして、疑いが芽生えました…「私たちは、どうすれば良いんだろう?本当に日本に行くの?本当にコンサートをするの?人々が心を痛めている時に、コンサートをすることが本当に人々が望んでいることだろうか?それが人々に与えられる私たちのベストだろうか?」でも音楽は最も素晴らしい方法で、人々を繋ぐ力があります…

そして、日本での経験はまさにそうでした…力強い瞬間。瞬間が時間と空間へと溶け、一つの世界となりました。今まで存在することすら知らなかった場所へと、私たちを連れて行ってくれました。混沌が穏やかな場所。ノイズがメロディーとなる場所。 衝撃が柔らかな場所。それは音楽ではありませんでした。音楽ではなく、私の理解を越えたもの。それが本物だと分かっていましたが、何となくそう感じませんでした。まるで目を開けたまま、夢を見ているかのような。バンドはアルバム『Between Illness And Migration』を初めて最初から最後まで演奏しました。私が大好きで、大嫌いなアルバムです。私は色々な感情を経験しました。そして、このコンサートに来ていた人たちにとっても、同じだったと思います。コンサートは、真新しいイントロから始まりました。それは我を忘れさせるようなサウンドでした。一度に多すぎるほどの話し声、色々な声に、色々な言葉、全て違って、でもある意味全て同じ。全てが魂の最も深いところから発せられていました。そして音楽がスタートしました…全く新しい「Satsuki Yami」でした。歌詞も違い、“my heartbeat”という言葉が何度も何度も繰り返され、それは時として痛々しく、また喜びに溢れているようにも見えました…私は一瞬、写真を撮るのを止め、周りを見渡し、そして思ったのが「そう、これこそ本当の意味で生きてるって感じること」

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コンサートは続き、次々と曲を演奏していきました。アルバムを聴いているようには感じませんでした。これまでに起きたことがないような何かが誕生する瞬間を見ているようでした。こんな風に思うのは変かもしれません。私自身もそう思います。私は、Your Favorite Enemiesのメンバーたちと、もう10年以上も一緒にいて、アルバム『Between Illness And Migration』の制作に深く関わる特権を得ました。おそらく、だからこそ大好きであり、大嫌いという感覚があるんだと思います。私たちの周りにはいつだってIllnesses(憂い)があります。見ないふりができるものもあれば、気づきもしないものもあり、幾度となく戻ってくるものもあります。そして、そこからどんなに移動(migrate)したいと思っていても、その一歩を踏み出すのは、簡単ではありません。でもこの夜、私たちは月まで飛び、そしてまた戻ってきたように感じました。制限も、制約も、抑制も、”もしも…”という考えすらなく。全てが可能でした…

私たちはいつも『Between Illness And Migration』を旅だと言っています。本当にそうなんです。でも、その旅がどこへ向かっているのか知っていると思っていた時に、自分たちがコントロールしていると思っていた時に、皆さんとの素晴らしい交流によって、そのコースが変わったのを見れたことは、とても恵まれたことだと思いました。まるで突然、どこへ向かっているか分からなくなったかのような。そして再び、シンプルに“migration”(変遷)の全てを楽しめるかのような気がしました…自分自身を発見し、自分の周りにある世界を発見すること。普段、忘れがちな単純さをもって。私たちの目は、もはや終着点を見てはおらず、私たちを囲む不思議が生きずく世界へと戻りました。時に、見る時間をしっかりと取らないものに…そして、この不思議というのは、『Between Illness And Migration』の旅の中で出会った人々の心なのです。良いときも、悪いときも、いつだって側にいてくれた心…

私は、これまでに何度も日本を訪れていますが、この国を離れようとする今、真新しい国を見つけたと言えます…もしかしたら、私自身が新しい視点をもって見ていたからかもしれません…

12月6日(日)午前7時(日本時間)から放送する特別エディションのBla Bla Bla:ライブショーを観て、このユニークな瞬間についてもっと色々と聞いて下さい!アレックス、ベン、セフとジェフが、日本でどんな時間を過ごしたのかについて話してくれます!また、コンサートの一部も映像として観れますよ!この放送の詳細については、Facebookに作成したイベントページをチェックしてみて下さい: http://j.mp/YFEGALAevent

そして、もし、この経験をもっと続けたいと思ったなら、SFCCファンクラブに入って、バンドがアルバム『Between Illness And Migration』からの曲を生演奏する瞬間を観て下さい!これはファンクラブ会員のみが観られるものです!

– Stephanie

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世界から、家へ

Written by Your Favorite Enemies. Posted in More Than Noise & Make-Believes

昨日の夜遅くに家に着きました…みんなが私たちの帰りを家で待っている間、数名が私たちを空港まで迎えに来てくれました…とても感動的な1日半(時差の関係で)…9日の日没を2回も見るなんて、よく考えてみるとクレイジーです!

日本滞在最終日は、新しいプロジェクトのために必要なアレックスのシーンの撮影から始まりました。(ツアー中も多くのプロジェクトがストックされてるんです!「I Just Want You To Know」のビデオクリップ撮影はそのうちの一つに過ぎません 😉 コーヒーを飲んで、私たちは空港に向かいました。そこで友人たちと会う予定だったのです–この日のためだけに飛行機に乗って東京まで来た人もいたんですよ!空港でのいつもの場所、スターバックスで友人たちに会いました!みんなで集まるのに十分広い場所は、ここだけなんです(広いという言葉は大げさかも;)

私たちは2時間の素晴らしい時間を過ごしました。会話して、分かち合って、写真を撮って、Tシャツやポスターにサインをして…そしてチェックインの時間を迎えましたが、みんなで4階の出発フロアへと行き、私たちがスーツケースやギターやペダルケースを預けるのを待っていてくれました…スーツケースが重量オーバーだったこと以外は、全て上手くいき、シドニーほど時間はかかりませんでした!

そしてお別れの時間です…この時バンドメンバーがちょっとしたサプライズで私たちを驚かせてくれました…空港で乾杯をしたのです。そこにいた人たちみんなで、輪になって集まり、紙コップを持って乾杯しました。そんなことをしたのが初めてだっただけでなく、他の人もそんな光景を空港で見るのは初めてだったと思います!

そしてトロントへと向かう飛行機に乗り込みました!全て順調にいきました。私たちのほとんどが、ここ数ヶ月で失った睡眠を取り戻すかのごとく寝ていました!再び私たちは特別な乾杯をしました。このツアーを通して経験し、分かち合い、成長した自分たちに…トロントに着き、飛行機をもう少しで逃しそうになりながらも、ようやくモントリオールに到着しました!

そして家に着き、みんなで夕食をとり、ツアー中に起きた面白い話や感動的な話を分かち合いました。テーブルを囲む終わりない賑やかさが、とても心地よく感じました。隣の人に話しかけるのに叫ばなきゃいけないくらいの…本当に素晴らしい交流です!私たちを分つ距離にも関わらず、どんどん大きくなり、強くなっていく繋がり。だって心の中では、私たちは一つだと分かっているからです。そして、それが何よりも一番大事!

–ステファニー

東京にて魂の集まり

Written by Your Favorite Enemies. Posted in More Than Noise & Make-Believes

ここ2日間はあっという間に過ぎていきました。東京でのライブを終えてからというもの、何だか時間が止まり、全てが現実でないかのような感覚でした…あの夜来ていた多くの人のように、私たちは眠れない夜を過ごしていたのです。あの夜の感動がまだ心に深く残り、目が冴えてしまうんです。どれだけ疲れていようとも、私たちの心はオーバーなくらいワクワクしていました。その心の状態のまま、この2日間を過ごしたんです。これまで経験したことないような至福の感情です。

日曜はキングレコードへの訪問から1日が始まりました。そこで短い(短くなるはずだった)インタビューをしました。アレックスをご存知ですよね?短いインタビューが短いまま終わることはないんです!アレックスはサーカスとしてバンドを紹介しました(これ以上良くYFEを説明する言葉はありません!)でも、特にバンドメンバー、クルーとファンというコミュニティとして紹介しました。誠実さのレベルが最も高い一つの大きなファミリーとして。人々が互いに交流し合う平等な関係、生きていると感じるためのプロセスにおいて互いにインスピレーションを与え合う関係です。メンバーはツアーのことや、お寺に滞在したこと、音楽的なバックグラウンドやアルバムのインスピレーションについて話しました…YFEやYFEファミリーのイメージであるリアルさと激しさを表すインタビューでした。インタビューの最後には、インタビュアーも通訳の方も、今まで会って来たバンドやアーティストの中で、YFEが最も情熱的であり、今までに見たことのないようなバンドだと言っていました…

それに続いて、今やエンブレムとなった場所、新宿にあるスターバックスにてファミリーのみんなとミート&グリートをしました。美味しいコーヒーと広いスペースに感謝です!そして、それは何と素晴らしい時間だったんでしょうか。またみんなに会って、話して、分かち合って、ライブについて感想を言い合ったりして…それは本当にファミリーの集まりでした。ミート&グリートが始まる前は、とても疲れていた私たち(バンド、クルーそしてファンも)ですが、再び一緒に繋がることが、このシンプルな瞬間を再び永遠へと変えるためのエネルギーを与えてくれました。笑顔や笑いや交わされた言葉…日本全国から人が集まり、このミート&グリートのためだけに飛行機に乗って来てくれた人もいたんです。そして次の日の仕事のために朝一番の飛行機に乗って帰るような…このミート&グリートは写真撮影会にて終わりを迎えました。全員での一枚、そしてそれぞれバンドメンバーと一緒に…。このミート&グリートは3時間続きました…そこで長年の友情が再びきらめき、新たな友情が開花しました…

その後、バンドは東京の都市が見渡せる、とあるビルの45階のバーに行きました。輝く光は地を離れ飛び立つのを待っている魂のように見えました。そして分かっていたのです。窓から都市を見渡した時、自分たちが飛び始めたことを。高い場所で、大都市を見渡していたからではなく、自分たちがもう以前とは違うということを分かっていたからです…終わりを迎えたツアーに乾杯しました。でもその乾杯は主に、日本で過ごした2週間の私たちの絆に、そしてそのプロセスにおいて成長した自分たちに向けた祝いでした…

月曜の朝は遅く始まりました。まずカナダにいるファミリーとのスカイプから始まり、終えたばかりのツアーやミート&グリートについて話しました…そしてジェフのお気に入りの場所の一つ、原宿に向かいました!!!最初の写真を見て下さい。その理由が分かるでしょう… 😉 私たちは代々木公園を歩きました。エルヴィスのダンスを見られなかったのは少し残念ですが、セフのニュールックが映えました。そして竹下通りやその周辺を歩きました。私たちは“Jimsinn”というお店に立ち寄り、パンクロック精神をもったパッションに溢れる人に会いました…様々なバンドや音楽について、バンドをする上で保つべきパッションについて話しました…予想外の出会いでしたが、運命だったように思います!バンドは一緒に写真を撮り、色紙にサインをしました。それはお店の天井に貼られる予定です…

そして1日の終わりはバンドにとって思いで深い場所、原宿アートギャラリーに位置するお好み焼き屋さんのさくら亭で締めくくられました。再びお店の中を煙でいっぱいにしました。でも今回は湖沼入りです…煙だけでも息するのが苦しくなるのに?湖沼によって更にレベルアップしました!ここでYFEと時間を過ごしたことがある人は、それがどんなものか想像できますよね!

そして原宿にあるスターバックスに行きました。ビルの6階、ガーデンテラスがあって、町が見渡せる素晴らしい眺めの場所。そこで皆さんについて話しました。わたしたちが諦めそうになった時、いつも想像したことのないような方法でインスパイアしてくれる皆さんのことです。不可能だと思っていたものを発見するためにもう一歩進む強さを与えてくれる皆さんのことです。目に見えないものにある奇跡を経験させてくれる皆さんのことです。私たちの人生を変えてくれた皆さんのこと。私たちの魂の一部である皆さんについて…

–ステファニー

ツアーの終わり、永遠の始まり…

Written by Your Favorite Enemies. Posted in More Than Noise & Make-Believes

私たちは“More Than Noise And Make-Believes”ツアー最後のライブから家に帰ってきました…ライブは渋谷The Gameという場所で行われました。私たちは今リビングのテーブルを囲んで座り、食事をとりながら、今さっき終わったライブについて思い返しています。正直言って、今でもまだ少し夢のようです。本当に、夢のようという言葉がこのツアーをよく描写している言葉だと思います!

ライブ前はみんな風邪をひいていました…みんなです!そしてみんなどことなく疲れていました。ビデオクリップ撮影で、何度も何度も「I Just Want You To Know」をエンドレスにプレイしてから特に…。この曲を聞いたことがある人は、それがどれだけ激しいか分かりますよね!なので、サウンドチェックでは“エネルギーセーブ”モードがオンになっていました!

ライブは「A View From Within」から勢い良くスタートしました。みんなが自分のものとし、ビデオで見た映像と深く寄り添うことができた曲です。言うまでもなく、ビデオの中で見られるのと同じエネルギー、光、そして動きがライブでも見られました。それに加え、人々とバンドとの距離の近さと音楽が大好きな人々に囲まれているという喜びが、そこにはありました!後に続くライブの激しさへと確実にオーディエンスを引き込みました。そしてもちろんバンドメンバーもライブへのエネルギーが途切れることはないと感じたと思います!

続いて「Where Did We Lose Each Other」、多くの人が大好きな曲です。とても激しい曲ですが、最後に付け加えられた歌詞とともに、ベンのベースとアレックスの歌声だけが響き、曲はやがてとても感情的になります。曲に与えられた全く新しい雰囲気ですが、それは同じ意味を伝えています…
“And if I lay down, if I lay down, again, be the water on my skin”

3曲目には「Midnight’s Crashing」、最初の一小節で誰もが分かる曲、マイスペースの時代へと記憶が戻る曲です。アレックスのキックジャンプから曲は始まりました。この曲ではいつもそうするんです。アップビートでエネルギッシュ、この曲でオーディエンスは完全に弾けたことでしょう!この曲で、私たちが“解放”と呼ぶセクションにて、アレックスはこの日初めてオーディエンスの中へとジャンプし、人々の間を歩きながら一緒に歌いました…多くのファンにとって驚きのサプライズでしたが、その後もサプライズは続くのでした…

その後、バンドは「Empire of Sorrows」をプレイしました。まだみんなにとって新しい曲、日本でリリースされたアルバムを通してのみ聴くことができる曲です!しかし、それが新しいのと同じくらい、この曲はいつもオーディエンスを言葉で表現できないようなムードに引き込みます。不安と、最大限に生きたいという感情が混ざり合ったもの。

ここで少し雰囲気を変え、ベンがアコースティックギターを持ち、ジェフがベースを持ち、「City On Fire」の時間です。バンドのアコースティックソングで、ギター重視な曲とは明らかに違い、全く異なる深さを与えました。

アレックスにとってとても意味深く、個人的な曲として紹介された次の曲は、オーディエンスの中にいるファンからの特別なリクエストに応えてプレイされました。“この曲をやってほしいと頼まれた時、それが誰かの力になるなら、演奏するほかないじゃないかって思ったんだ” この言葉によって「Old Noisy Friend」が始まりました。もう一曲のアコースティックソング。エンディングはその場の瞬間によって運ばれ、いつもよりもっと長く続き、見てとれるほどのオーディエンスとの相乗効果は、完全にYFEの世界へと人々を連れて行きました…

続く曲は「1-2-3 (One Step Away)」…アルバムリリース当初から人々が自分のものとした曲です。ライブで聴くと、とてもパワフルな曲。この曲はその場にいた誰をもがっかりさせませんでした。手が届くことについて、不可能だと思っていたものへの一歩を踏むことについて、そして人生を変えることについて。この曲で、アレックスはもう一歩先に進み、観客の中へとジャンプし、ボディサーフィンをしました。会場の後ろの方まで行った後、オーディエンスが彼をステージに戻そうとしたとき、アレックスはまだステージに戻る時間ではないと思い、再び会場の後ろまで行き、ある人の肩に乗ってまた戻ってきました。このことによりライブはまた全く違うレベルに届き、文字通り全員に翼を与え、存在すらしないと思っていた場所を飛ぶことができました。

バンドが「Would You Believe」をプレイした時は、拍手とヘッドバンギングの嵐でした。この時点では、本当にバンドとオーディエンスの境目が分からなくなっていました。バンドは観客にエネルギーを送り、観客はバンドがプレイすればするほど、どんどんエネルギッシュになっていきました。それは本当に特別な相乗効果で、ほんの数人しか以前に経験したことがないようなものでした。

そして「Little Sister」です。最初の一小節目を聴いただけで、すぐに分かります。バンドメンバーにとって、特にアレックスにとってとても意味深い曲。そして多くの人が寄り添える曲です。自分に翼を与えてくれたと、ライブ後多くの人が言っていました。この曲を自分のものとして理解した時に、全く新しい側面を与える曲。そしてこの「Little Sister」という曲にどれだけ多くの形があるかを、まだ見始めたばかりです…

“この曲から全てが始まったんだ。数年前、マイスペースに曲をアップしようなんていうクレイジーなアイディアを持った時からね。そしてこの曲を聴いて、気に入ってくれるほど君たちがクレイジーだった時から。当時は自分自身を信じていなかった。だからみんなの反応は僕らの想像を超えたものだったんだよ。でも、僕らは今日ここにいる…「Open Your Eyes」!” この曲は確実にライブで盛り上がる曲です!会場にいた全員が拳をあげ、ヘッドバンギングし、声を張り上げて叫んでいました。自分が大きな声で歌っているのに気づいて驚いたことが何度もありましたが、私だけじゃないことに気づいただけでした。私の周りにいた人たちもみんな歌っていたんです 😉

そして「From The City To The Ocean」。ライブでプレイする時は、いつもとてもとても特別な曲です。そのエンディングは、『Between Illness And Migration』に出てくるように、感動に包まれたとてもユニークな瞬間でした。アレックスが本当に全てを解放するごとに、彼の声がかれていくのが聞こえました。この曲をライブでプレイするときは、そのくらい感情的になるんです。曲のエンディングは、アレックスの“My spirit graced from gravity, from the city to the ocean…”と共に、最大に延ばされました。何度も何度もこの言葉を繰り返し、人々によってアレックスの声とバンドの音楽は続いていきました。それを見ていて、私たちは本当に大きな波のように感じ、新たな地平線へと運ばれていくまでに洗われるべきものが全て洗い流されたように感じました。私たちの最も純粋な部分だけになって…

曲が終わったとき、もう既にライブハウスの使用時間を過ぎていました…しかし、私の最大の驚きでもありましたが、バンドはプレイを続け、数日前にビデオクリップ撮影をした「I Just Want You To Know」を披露したのです。アレックスの大きなジャンプとキックとともに始まった曲は、観客からのリアクションも相まって雷のように聞こえました!パワフルで勇気づけるような曲。例えこの曲を2回やったとしても、観客のエキサイティングな心はどんどん大きくなっていっただろうと思います!

「Voice Inside」がライブ最後の曲となるはずでした。でもバンドを知っているように、“ラスト”というコンセプトはあやふやなものです。そしてこの曲はずっとずっと続き、やがて違う曲へと変化しました。ドラムセットを観客の真ん中に運び、とっても興奮したファンはすぐにドラムスティックを手に取り、今まで見たことないような方法で曲を思い切り楽しんでいました…人々の中に見た叫び、笑顔、涙は言葉で説明できないものです…

アレックスが来てくれた人々に、このような素晴らしい経験をさせてくれたことについて感謝の言葉を述べていた時、フランス人の友人の一人が“This is Rock N Roll!”と唱え始めました。アレックスは驚きながらもすぐに観客の中へと入り、メンバーにリズムを取るように言いました。なのでムースは観客に配ったドラムスティックを2本返してもらわなければなりませんでした!そして2分間、バンドと観客全員で“This is Rock N Roll”を唱えたんです…誰もこの瞬間が終わって欲しくありませんでした…

アレックスが言ったように、もう一度夢を見るのに、目をつむる必要はありません…そして今夜起きたことは、まさにそれだったんです。私たちがどれだけ互いに違いを持っていようと、どれだけ来た場所が違おうと、今夜、私たちはこの違いを一緒に抱きしめました。みんなで一つとなり、再び夢を見ようと決断したんです…シンプルな夢、ちょっとしたアイディアが世界を変える…今夜私たちは、着地を考えることはせず、あえてジャンプし、最も素晴らしい翼を自分たちに見つけました…

–ステファニー

ビデオクリップ撮影に絶好の日!

Written by Your Favorite Enemies. Posted in More Than Noise & Make-Believes

今朝、私たちがどんなに疲れていたとしても、そこには本物の興奮がありました。とても激しくて、とても活き活きしていたので、その興奮が私たちの空気、そして嘘のつけない純粋な色の光を形作っていくのが分かる程でした。ワクワクする心に加え、今日は美しい青空に恵まれました。少し白い雲があるくらいの、完璧な日。3日間降り続けた雨のあとの天からの贈り物です!

少し渋滞に巻き込まれたので、移動をより楽しいものにするために大音量で音楽をかけました…どの曲だったか分かりますか?もちろん、“I Just Want You To know”です!今日という日へのムードに入り込むために必要なものでした!そして本当に効果ありでした!

スケートパークに着き、機材を降ろしました。理解して下さい…駐車場は1階で、スケートパークは7階だということを…全ての音楽機材を運ぶのに2つのカートと大きなエレベーターがあったことはラッキーでした!

屋上についたとたん、こんなにも天気が良いのは本当に良いことだろうかと思ってしまいました!とっても暑かったんです!日陰になるようなところはなく、スケートパークの地面は熱と太陽を反射していました!立っているだけでマラソンしてるみたいな気分になりました…それくらいクレイジーだったんです!メイクが崩れないように、あまり動かないようにとの厳しい注文とともにみんなメイクアップを終え…そして撮影準備完了です!私たちが撮影を開始した午後4時くらいから太陽が沈み始め、気温もすぐに良い感じになりました!

そしてミュージックスタート!曲自体もとても元気づけるような感じですが、そこにヴィジュアルが加わると、完全に違う視点を与えられ、ワクワク感も全く新しいレベルになります!音楽、バンド、スケートボーダー、そして背景には東京の高層ビル…それは本当に雑音以上でした!チームの人々もとても驚いていました!撮れた映像があまりにも素晴らしかったので、彼ら曰く“おしっこ漏らしそう!”…だったそうです;)

チームはバンドの演奏からエネルギーを受け取り、バンドはチームからエネルギーを受け取りました…お互いの間には確実に相乗効果がありました…まるで、もう長い間知っている友人のような!

そして午後8時…こんなにも長く激しい撮影へのエネルギーをなんとか保ち続けた後(バンドは2時間のライブよりも体力的に厳しかったと言っていました。そして撮影後にどれだけ服がぬれていたかも)私たちは機材を片付け、クルーやスケートボーダー、今日見に来てくれた人たちと少し時間を過ごしました…本当に大家族の集まりのように感じました!時間的にはまだ早い時間でしたが、私たちはとても疲れきっていました。でも誰も帰りたくないことを分かっていました…誰一人としてすぐに眠ることはできなかったでしょう。私たちのアドレナリンはまだとてもハイだったんです!

スケートパークが使えるのは午後10時まで…でも、それを超えるだろうことは誰もが分かっていました–スケートパークのスタッフも私たちと一緒に楽しんでいたんです!でも雨が降って来たので、家に帰らざるを得ませんでした。天からの本当のウインク…今日この日の晴天が偶然ではないことを教えてくれたような気がします…もしも雨が降っていたら、全てをキャンセルしなければいけませんでしたから。今日は、私たちの誰もが一生忘れない瞬間でした… 🙂

音も大きくて、うるさくて、怪我もしましたが、誰も否定することはできません…あれは本物でした!!!!

–ステファニー