6年前そして今、The Water Rats

Written by Your Favorite Enemies. Posted in More Than Noise & Make-Believes

Your Favorite Enemiesにとっての早朝。といっても午前7時に起き始めたので、早朝は言い過ぎかも。もっと早いのを経験済みですし 😉 ゆっくりと支度をして、みんなで朝食をとりました。そして、ここからが本当の活動開始です。車に荷物を運び、ライブと写真撮影に着る服を選び、みんなのメイクをして、“もう行く時間だ。本当に忘れ物はない?”と言われる前に、その他諸々、考え得る限りの細かいことを済ませました。これら全てを1時間で行ったんです。短い間にこれだけのアクションを見たのは初めてでした!

そしてKerrang!マガジンとの写真撮影を行うスタジオへと向かいました。私たちが借りている家のすぐ近くなのに、スタジオを見つけるまで結構な時間がかかりました!これもUKの道路システムについて学んだことです。ドアにある番号に、何のロジックもないのです。160, 159と157が隣同士に立ち並び、その向かい側の道路の裏道に158がある…一般的な住所のシステムに慣れている者には、これだけでいっぱいいっぱいです。もちろん、私たちは見当たらない158を探していました…スタジオで私たちと合流した誰もが、私たちと同じ謎にぶち当たっていました。

スタジオのセッティング中、メンバーはコーヒーを買いに外へ出ました。こんな忙しい朝には必要なものです。彼らはコーヒーを手に持ち、嬉しそうに帰ってきました。そして撮影スタートです!一つのコンセプトで、色々なショットを撮りました。とっても楽しかったです!始まりから終わりまで、笑いに満ちたとても良い時間でした!スタジオは白いスペースが広がるだけの何もないところ。湿度が高くて寒かったですが、スタジオ内がYour Favorite Enemiesの特徴的な空気に包まれるまでに、そう時間はかかりませんでした!

そして今夜のライブハウス、The Water Ratsへと向かう時間です!アレックスは着いてすぐ、イングリッシュティーを手に持ち椅子に座りました。ツアー中だけでなく、日常としても、こんなにコーヒーを飲まないアレックスを見るのは初めてです。それにとても静かで、リラックスしているのも!イングリッシュティーが彼に影響を与えているんでしょうか?私たちは楽器機材を降ろし、サウンドチェックを行いました。その時もアレックスは手にイングリッシュティーを持ったまま。聞いた人もいるかと思いますが、数日前ここのライブハウスの天井が崩れたんです。音楽が大音量だからでしょうか、この日もサウンドチェック中、天井から小さな破片が落ちてきました!

私たちのサウンドチェックが終わり、楽器機材をステージから全て降ろした時は、ライブまであと約1時間しかありませんでした。ジェフはこの間にインタビューを行い、他のメンバーは車に戻って食事をとりました。時間はあっという間に過ぎ、知らない間にもうステージに戻る時間になっていました!

The Water Ratsは2007年に初めてヨーロッパツアーをした時プレイしたライブハウスです。なので、前回からもう、およそ6年振りでした。私たちは6年前にバンドを見た人々や、前回のUKツアーで出会った人々、今夜初めてバンドを見た人など、素晴らしい人々に会いました。

今夜は短いセットでした。多くの人が残念がっていました 😉 セットリストがこちらです:

– A View From Within
– Where Did We Lose Each Other
– Open Your Eyes
– I Just Want You To Know
– From The City To The Ocean

短いライブでしたが、それでも私たちに多くの感情を経験させてくれました。今夜のライブは30分だけでしたが、初めてここでプレイした時から現在まで、6年間の航海でもありました。多くのことが変わりましたが、私たち自身は今も同じ。周りの全てが私たちに諦めるべきだと言う時、みんなで一つとなって自分たちの夢に従って生きようとするだけクレイジーです。でも、それがYour Favorite Enemiesの精神…不可能を信じること!

– Stephanie

ロンドンでの初日!

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私たちは昨日7人全員、ロンドンに着きました!というのも今回はアレックスとジェフだけ明日の朝に到着するからです!何のハプニングもないまま長いこと待ったあと、私たちはみな税関を通り抜けました!ロンドンの素晴らしさに出迎えられた私たち!とっても美しく着飾った灰色の空は、私たちが空港を出る数分前まで雨が降っていたことを物語っていました!

車に荷物を運びましたが、今回はスーツケースの上を飛び越えて車に乗り込む必要がなかったので、良かったです!私たちの乗るバンは、前回のヨーロッパツアーと良く似た、広くて座り心地の良い車です!

最初に立ち寄った場所はマクドナルド– wifiが必要だったんです 😉 GPSのセットをするのに本当にwifiが必要だったんですよ。あと男性陣はお腹も空いていました ;) マクドナルドで朝食をとったのは初めてだと思います。今後も頻繁にマクドナルドにお世話になると確信していたメンバーは、マクドナルドのコーヒーのロイヤルティーカードまでゲットしていました!先に来ちゃって、ごめんね、ジェフ…仕方ない状況だったんだ 😉

続いてLondon Drumsまで、ムースのシンバルを取りに行きました。その後はJohn Henry’sへ。

そしてスーパーへ行き、家へと向かいました。全ての荷物を家に運び、夕食を作りました!ジャンクフードも良いけど、このツアーでは健康的な食事を維持したいと言っていたメンバー。ピザを食べ始めました。しかも一枚だけでなく、何枚も… 😉

TVをつけようと試みましたが、あえなく断念(そうなんです。ロンドンでは、そのくらい違うんです!)、映画を観ることは諦め、全員寝ることにしました…早い就寝は大歓迎でした!

日曜の朝、ジェフとアレックスが加わりました。飛行機の中で全く眠れなかった彼らは、私たちの朝食時にベッドへ行きました。そしてJohn Henry’sへ向かいました。日曜の渋滞にも巻き込まれました。それが何曜日だろうが、何時だろうが、ロンドンの渋滞は避けられそうもありません。

リハーサルスタジオに到着し、セッティングをしました。今回は#3スタジオ。前回ニック・ケイヴに出会ったのと同じスタジオです!そして音楽の時間!

数時間後、少しの食事休憩をしました…メニューはインスタントヌードル&ピザ。そう、“健康的”なメニューです 😉

そして、まだ数時間残っていたので、またリハーサルへと戻りました!うるさくて、激しくて、汗もびっしょりかいていました。そして本物でした。再び、彼らをライブで見るのと同じ感覚になりました。本当に非現実的です。毎回彼らが楽器に手を置き、音楽とともに集まると、ミラクルが起きます。人生が人生を創る。そして彼らがとても生き生きしていることは、誰も疑うことができません!

明日、The Water Ratsで会いましょう!ライブは8:00pmです!
328 Grays Inn Rd, London WC1X 8BZ, United Kingdom

– ステファニー

世界から、家へ

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昨日の夜遅くに家に着きました…みんなが私たちの帰りを家で待っている間、数名が私たちを空港まで迎えに来てくれました…とても感動的な1日半(時差の関係で)…9日の日没を2回も見るなんて、よく考えてみるとクレイジーです!

日本滞在最終日は、新しいプロジェクトのために必要なアレックスのシーンの撮影から始まりました。(ツアー中も多くのプロジェクトがストックされてるんです!「I Just Want You To Know」のビデオクリップ撮影はそのうちの一つに過ぎません 😉 コーヒーを飲んで、私たちは空港に向かいました。そこで友人たちと会う予定だったのです–この日のためだけに飛行機に乗って東京まで来た人もいたんですよ!空港でのいつもの場所、スターバックスで友人たちに会いました!みんなで集まるのに十分広い場所は、ここだけなんです(広いという言葉は大げさかも;)

私たちは2時間の素晴らしい時間を過ごしました。会話して、分かち合って、写真を撮って、Tシャツやポスターにサインをして…そしてチェックインの時間を迎えましたが、みんなで4階の出発フロアへと行き、私たちがスーツケースやギターやペダルケースを預けるのを待っていてくれました…スーツケースが重量オーバーだったこと以外は、全て上手くいき、シドニーほど時間はかかりませんでした!

そしてお別れの時間です…この時バンドメンバーがちょっとしたサプライズで私たちを驚かせてくれました…空港で乾杯をしたのです。そこにいた人たちみんなで、輪になって集まり、紙コップを持って乾杯しました。そんなことをしたのが初めてだっただけでなく、他の人もそんな光景を空港で見るのは初めてだったと思います!

そしてトロントへと向かう飛行機に乗り込みました!全て順調にいきました。私たちのほとんどが、ここ数ヶ月で失った睡眠を取り戻すかのごとく寝ていました!再び私たちは特別な乾杯をしました。このツアーを通して経験し、分かち合い、成長した自分たちに…トロントに着き、飛行機をもう少しで逃しそうになりながらも、ようやくモントリオールに到着しました!

そして家に着き、みんなで夕食をとり、ツアー中に起きた面白い話や感動的な話を分かち合いました。テーブルを囲む終わりない賑やかさが、とても心地よく感じました。隣の人に話しかけるのに叫ばなきゃいけないくらいの…本当に素晴らしい交流です!私たちを分つ距離にも関わらず、どんどん大きくなり、強くなっていく繋がり。だって心の中では、私たちは一つだと分かっているからです。そして、それが何よりも一番大事!

–ステファニー

東京にて魂の集まり

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ここ2日間はあっという間に過ぎていきました。東京でのライブを終えてからというもの、何だか時間が止まり、全てが現実でないかのような感覚でした…あの夜来ていた多くの人のように、私たちは眠れない夜を過ごしていたのです。あの夜の感動がまだ心に深く残り、目が冴えてしまうんです。どれだけ疲れていようとも、私たちの心はオーバーなくらいワクワクしていました。その心の状態のまま、この2日間を過ごしたんです。これまで経験したことないような至福の感情です。

日曜はキングレコードへの訪問から1日が始まりました。そこで短い(短くなるはずだった)インタビューをしました。アレックスをご存知ですよね?短いインタビューが短いまま終わることはないんです!アレックスはサーカスとしてバンドを紹介しました(これ以上良くYFEを説明する言葉はありません!)でも、特にバンドメンバー、クルーとファンというコミュニティとして紹介しました。誠実さのレベルが最も高い一つの大きなファミリーとして。人々が互いに交流し合う平等な関係、生きていると感じるためのプロセスにおいて互いにインスピレーションを与え合う関係です。メンバーはツアーのことや、お寺に滞在したこと、音楽的なバックグラウンドやアルバムのインスピレーションについて話しました…YFEやYFEファミリーのイメージであるリアルさと激しさを表すインタビューでした。インタビューの最後には、インタビュアーも通訳の方も、今まで会って来たバンドやアーティストの中で、YFEが最も情熱的であり、今までに見たことのないようなバンドだと言っていました…

それに続いて、今やエンブレムとなった場所、新宿にあるスターバックスにてファミリーのみんなとミート&グリートをしました。美味しいコーヒーと広いスペースに感謝です!そして、それは何と素晴らしい時間だったんでしょうか。またみんなに会って、話して、分かち合って、ライブについて感想を言い合ったりして…それは本当にファミリーの集まりでした。ミート&グリートが始まる前は、とても疲れていた私たち(バンド、クルーそしてファンも)ですが、再び一緒に繋がることが、このシンプルな瞬間を再び永遠へと変えるためのエネルギーを与えてくれました。笑顔や笑いや交わされた言葉…日本全国から人が集まり、このミート&グリートのためだけに飛行機に乗って来てくれた人もいたんです。そして次の日の仕事のために朝一番の飛行機に乗って帰るような…このミート&グリートは写真撮影会にて終わりを迎えました。全員での一枚、そしてそれぞれバンドメンバーと一緒に…。このミート&グリートは3時間続きました…そこで長年の友情が再びきらめき、新たな友情が開花しました…

その後、バンドは東京の都市が見渡せる、とあるビルの45階のバーに行きました。輝く光は地を離れ飛び立つのを待っている魂のように見えました。そして分かっていたのです。窓から都市を見渡した時、自分たちが飛び始めたことを。高い場所で、大都市を見渡していたからではなく、自分たちがもう以前とは違うということを分かっていたからです…終わりを迎えたツアーに乾杯しました。でもその乾杯は主に、日本で過ごした2週間の私たちの絆に、そしてそのプロセスにおいて成長した自分たちに向けた祝いでした…

月曜の朝は遅く始まりました。まずカナダにいるファミリーとのスカイプから始まり、終えたばかりのツアーやミート&グリートについて話しました…そしてジェフのお気に入りの場所の一つ、原宿に向かいました!!!最初の写真を見て下さい。その理由が分かるでしょう… 😉 私たちは代々木公園を歩きました。エルヴィスのダンスを見られなかったのは少し残念ですが、セフのニュールックが映えました。そして竹下通りやその周辺を歩きました。私たちは“Jimsinn”というお店に立ち寄り、パンクロック精神をもったパッションに溢れる人に会いました…様々なバンドや音楽について、バンドをする上で保つべきパッションについて話しました…予想外の出会いでしたが、運命だったように思います!バンドは一緒に写真を撮り、色紙にサインをしました。それはお店の天井に貼られる予定です…

そして1日の終わりはバンドにとって思いで深い場所、原宿アートギャラリーに位置するお好み焼き屋さんのさくら亭で締めくくられました。再びお店の中を煙でいっぱいにしました。でも今回は湖沼入りです…煙だけでも息するのが苦しくなるのに?湖沼によって更にレベルアップしました!ここでYFEと時間を過ごしたことがある人は、それがどんなものか想像できますよね!

そして原宿にあるスターバックスに行きました。ビルの6階、ガーデンテラスがあって、町が見渡せる素晴らしい眺めの場所。そこで皆さんについて話しました。わたしたちが諦めそうになった時、いつも想像したことのないような方法でインスパイアしてくれる皆さんのことです。不可能だと思っていたものを発見するためにもう一歩進む強さを与えてくれる皆さんのことです。目に見えないものにある奇跡を経験させてくれる皆さんのことです。私たちの人生を変えてくれた皆さんのこと。私たちの魂の一部である皆さんについて…

–ステファニー

ツアーの終わり、永遠の始まり…

Written by Your Favorite Enemies. Posted in More Than Noise & Make-Believes

私たちは“More Than Noise And Make-Believes”ツアー最後のライブから家に帰ってきました…ライブは渋谷The Gameという場所で行われました。私たちは今リビングのテーブルを囲んで座り、食事をとりながら、今さっき終わったライブについて思い返しています。正直言って、今でもまだ少し夢のようです。本当に、夢のようという言葉がこのツアーをよく描写している言葉だと思います!

ライブ前はみんな風邪をひいていました…みんなです!そしてみんなどことなく疲れていました。ビデオクリップ撮影で、何度も何度も「I Just Want You To Know」をエンドレスにプレイしてから特に…。この曲を聞いたことがある人は、それがどれだけ激しいか分かりますよね!なので、サウンドチェックでは“エネルギーセーブ”モードがオンになっていました!

ライブは「A View From Within」から勢い良くスタートしました。みんなが自分のものとし、ビデオで見た映像と深く寄り添うことができた曲です。言うまでもなく、ビデオの中で見られるのと同じエネルギー、光、そして動きがライブでも見られました。それに加え、人々とバンドとの距離の近さと音楽が大好きな人々に囲まれているという喜びが、そこにはありました!後に続くライブの激しさへと確実にオーディエンスを引き込みました。そしてもちろんバンドメンバーもライブへのエネルギーが途切れることはないと感じたと思います!

続いて「Where Did We Lose Each Other」、多くの人が大好きな曲です。とても激しい曲ですが、最後に付け加えられた歌詞とともに、ベンのベースとアレックスの歌声だけが響き、曲はやがてとても感情的になります。曲に与えられた全く新しい雰囲気ですが、それは同じ意味を伝えています…
“And if I lay down, if I lay down, again, be the water on my skin”

3曲目には「Midnight’s Crashing」、最初の一小節で誰もが分かる曲、マイスペースの時代へと記憶が戻る曲です。アレックスのキックジャンプから曲は始まりました。この曲ではいつもそうするんです。アップビートでエネルギッシュ、この曲でオーディエンスは完全に弾けたことでしょう!この曲で、私たちが“解放”と呼ぶセクションにて、アレックスはこの日初めてオーディエンスの中へとジャンプし、人々の間を歩きながら一緒に歌いました…多くのファンにとって驚きのサプライズでしたが、その後もサプライズは続くのでした…

その後、バンドは「Empire of Sorrows」をプレイしました。まだみんなにとって新しい曲、日本でリリースされたアルバムを通してのみ聴くことができる曲です!しかし、それが新しいのと同じくらい、この曲はいつもオーディエンスを言葉で表現できないようなムードに引き込みます。不安と、最大限に生きたいという感情が混ざり合ったもの。

ここで少し雰囲気を変え、ベンがアコースティックギターを持ち、ジェフがベースを持ち、「City On Fire」の時間です。バンドのアコースティックソングで、ギター重視な曲とは明らかに違い、全く異なる深さを与えました。

アレックスにとってとても意味深く、個人的な曲として紹介された次の曲は、オーディエンスの中にいるファンからの特別なリクエストに応えてプレイされました。“この曲をやってほしいと頼まれた時、それが誰かの力になるなら、演奏するほかないじゃないかって思ったんだ” この言葉によって「Old Noisy Friend」が始まりました。もう一曲のアコースティックソング。エンディングはその場の瞬間によって運ばれ、いつもよりもっと長く続き、見てとれるほどのオーディエンスとの相乗効果は、完全にYFEの世界へと人々を連れて行きました…

続く曲は「1-2-3 (One Step Away)」…アルバムリリース当初から人々が自分のものとした曲です。ライブで聴くと、とてもパワフルな曲。この曲はその場にいた誰をもがっかりさせませんでした。手が届くことについて、不可能だと思っていたものへの一歩を踏むことについて、そして人生を変えることについて。この曲で、アレックスはもう一歩先に進み、観客の中へとジャンプし、ボディサーフィンをしました。会場の後ろの方まで行った後、オーディエンスが彼をステージに戻そうとしたとき、アレックスはまだステージに戻る時間ではないと思い、再び会場の後ろまで行き、ある人の肩に乗ってまた戻ってきました。このことによりライブはまた全く違うレベルに届き、文字通り全員に翼を与え、存在すらしないと思っていた場所を飛ぶことができました。

バンドが「Would You Believe」をプレイした時は、拍手とヘッドバンギングの嵐でした。この時点では、本当にバンドとオーディエンスの境目が分からなくなっていました。バンドは観客にエネルギーを送り、観客はバンドがプレイすればするほど、どんどんエネルギッシュになっていきました。それは本当に特別な相乗効果で、ほんの数人しか以前に経験したことがないようなものでした。

そして「Little Sister」です。最初の一小節目を聴いただけで、すぐに分かります。バンドメンバーにとって、特にアレックスにとってとても意味深い曲。そして多くの人が寄り添える曲です。自分に翼を与えてくれたと、ライブ後多くの人が言っていました。この曲を自分のものとして理解した時に、全く新しい側面を与える曲。そしてこの「Little Sister」という曲にどれだけ多くの形があるかを、まだ見始めたばかりです…

“この曲から全てが始まったんだ。数年前、マイスペースに曲をアップしようなんていうクレイジーなアイディアを持った時からね。そしてこの曲を聴いて、気に入ってくれるほど君たちがクレイジーだった時から。当時は自分自身を信じていなかった。だからみんなの反応は僕らの想像を超えたものだったんだよ。でも、僕らは今日ここにいる…「Open Your Eyes」!” この曲は確実にライブで盛り上がる曲です!会場にいた全員が拳をあげ、ヘッドバンギングし、声を張り上げて叫んでいました。自分が大きな声で歌っているのに気づいて驚いたことが何度もありましたが、私だけじゃないことに気づいただけでした。私の周りにいた人たちもみんな歌っていたんです 😉

そして「From The City To The Ocean」。ライブでプレイする時は、いつもとてもとても特別な曲です。そのエンディングは、『Between Illness And Migration』に出てくるように、感動に包まれたとてもユニークな瞬間でした。アレックスが本当に全てを解放するごとに、彼の声がかれていくのが聞こえました。この曲をライブでプレイするときは、そのくらい感情的になるんです。曲のエンディングは、アレックスの“My spirit graced from gravity, from the city to the ocean…”と共に、最大に延ばされました。何度も何度もこの言葉を繰り返し、人々によってアレックスの声とバンドの音楽は続いていきました。それを見ていて、私たちは本当に大きな波のように感じ、新たな地平線へと運ばれていくまでに洗われるべきものが全て洗い流されたように感じました。私たちの最も純粋な部分だけになって…

曲が終わったとき、もう既にライブハウスの使用時間を過ぎていました…しかし、私の最大の驚きでもありましたが、バンドはプレイを続け、数日前にビデオクリップ撮影をした「I Just Want You To Know」を披露したのです。アレックスの大きなジャンプとキックとともに始まった曲は、観客からのリアクションも相まって雷のように聞こえました!パワフルで勇気づけるような曲。例えこの曲を2回やったとしても、観客のエキサイティングな心はどんどん大きくなっていっただろうと思います!

「Voice Inside」がライブ最後の曲となるはずでした。でもバンドを知っているように、“ラスト”というコンセプトはあやふやなものです。そしてこの曲はずっとずっと続き、やがて違う曲へと変化しました。ドラムセットを観客の真ん中に運び、とっても興奮したファンはすぐにドラムスティックを手に取り、今まで見たことないような方法で曲を思い切り楽しんでいました…人々の中に見た叫び、笑顔、涙は言葉で説明できないものです…

アレックスが来てくれた人々に、このような素晴らしい経験をさせてくれたことについて感謝の言葉を述べていた時、フランス人の友人の一人が“This is Rock N Roll!”と唱え始めました。アレックスは驚きながらもすぐに観客の中へと入り、メンバーにリズムを取るように言いました。なのでムースは観客に配ったドラムスティックを2本返してもらわなければなりませんでした!そして2分間、バンドと観客全員で“This is Rock N Roll”を唱えたんです…誰もこの瞬間が終わって欲しくありませんでした…

アレックスが言ったように、もう一度夢を見るのに、目をつむる必要はありません…そして今夜起きたことは、まさにそれだったんです。私たちがどれだけ互いに違いを持っていようと、どれだけ来た場所が違おうと、今夜、私たちはこの違いを一緒に抱きしめました。みんなで一つとなり、再び夢を見ようと決断したんです…シンプルな夢、ちょっとしたアイディアが世界を変える…今夜私たちは、着地を考えることはせず、あえてジャンプし、最も素晴らしい翼を自分たちに見つけました…

–ステファニー