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終わろうとしている季節;新たな再生

Written by Your Favorite Enemies. Posted in カテゴリーなし

日曜、朝、午前5:00。私たちの犬が突然外で激しく吠え始め、家の中にいた全員を起こしました。 早すぎる?遅すぎる?どっちなのか決めづらいです。太陽が昇っているのか沈んでいるのかすら分かりませんでした。日本から帰ってきてから、今も治らない時差ぼけのせいです!言うまでもなく、その時間に起きるなんて考えはありませんでした。でも、また眠りにつくことも簡単ではありませんでした。外は既に柔らかい雪が降っていて、全てを霜で覆い、白いブランケットがキラキラしていました。また、一つの季節が終わり、別の季節が取って代わろうとしています。それについて喜ぶべきでしょうか?それとも悲しむべきでしょうか?これもまた、あまりクリアではありませんでした。

私たちは予想したよりも、ずっと遅くにライブハウスに着きました…私は、この長い移動を使って、みんなが今夜のライブに抱く期待についてのコメントを読みました。そう、今夜がYour Favorite Enemiesの2015年最後のライブ…そして、そう、絶対に最高になるに違いない。ライブハウスに近づくにつれて、私は確信を強めていきました。今夜は人々の記憶に残るような瞬間になる。

サウンドチェックは上手くいきました。全てスムーズにいきました。本当にスムーズにいったので、ただ本番を楽しみに待つことができたのです。Buckcherryのメンバーはとても良い人たちで、歓迎的でした。プロモーターも、いつものごとく、すごく良くしてくれて、サウンドにも各メンバー大満足。なので、ライブ本番前にバックステージで少しリラックスすることができました…そうできるのは、稀なんです!

そしてライブ本番が、思っていたよりも早くきました!本番の様子を表す的確な言葉が見つかりません。ライブはあっという間でした。でも、予想していたよりも、ずっとエネルギッシュでした。何となく、私がYour Favorite Enemiesについて知っていること、その全てと、違う気がしました。きっと、多くの人が同じように感じたと思います。この夜のパフォーマンスについて、数え切れないくらいの賞賛の言葉を受け取りました。テクニックの面で良かったというだけでなく、ステージ上での彼らが、いつも以上にパワフルだったからです。新しい季節の始まり、ある一つの季節が終わろうとしているのでしょうか?そうかもしれません。でも、私が知っている知識をフルに使って言えることは、バンドの物語の1ページがめくられたということ…

夜遅く、みんなで家に帰ってきました。私がこの言葉を書いているあいだ、まだみんなはテーブルを囲み、日曜の夜に食べるお決まりのグリルチーズとチップスを食べながら、あなたと過ごした瞬間についてシェアしています!そして、今みんな素早くベッドへ行きました…あなたも、お休みなさい!

– Stephanie

様々な色が一つになる

Written by Your Favorite Enemies. Posted in カテゴリーなし

何を期待して良いか分からないまま、Otakuthonに到着しました。初めて参加するOtakuthon。私の場合は、そのコンベンションの名前すら聞いたことがありませんでした…日本語で「オタク」というのは、何となくネガティブな意味を持ちます。そのイメージを払拭するのが、正直難しくもありました。どんな風になるのだろう?人は音楽を楽しんでくれるだろうか、それともビデオゲームや漫画、アニメのことにしか興味がないだろうか?

会場はとても広く、椅子が何列も並べられていました。ステージにはまだ何もなく、会場はとても明るくて、綺麗でした。他のライブハウスのようにお酒の匂いや汗臭さなどはありませんでした。それでも、この会場でこれまで経験されてきた様々な感情が、壁に染み込んでいる気がしました。バックステージでさえキラキラ光るほどに綺麗だったんです。アーティストルームの椅子に座るのも嫌じゃありませんでした。でも何となく、そこにいるのが変な気もしました。特に会場の椅子です。ライブ中、人は座って楽しむのでしょうか?ライブは会議じゃないんですよ…!

サウンドチェックは上手くいきました。いつもは、許される限りの時間を使います。でも今回は違いました。すぐに、大丈夫だという確信を得たんです。チームはプロフェッショナルで、自分たちのすべきことを分かっていました。そしてサウンドに関してもバンドメンバーが求めているものを、すぐに与えることができたんです。私たちはすぐにバックステージへと行き、リラックスし、食事をし、そこから2時間後、本番のためにウォームアップをし始めました。

そうして本番スタート。空席の椅子は、もうどこも空いていませんでした。ワクワクした様子のカラフルな人たちで埋まっていたのです。この会場はようやく活気付きました。ありのままの自分で会場に入ることで、この部屋に魂を与えたのです。短いイントロダクションのあと、バンドはステージへと上がりました。アレックスが最初に発した言葉は、人をステージ前に招くための招待でした。私は”あぁ、写真を撮るための自由な空間が…”と思いましたが、それでもみんなが急いでステージ前に行こうとするのを見て嬉しく思いました。後ろに座っていた人たちも、視界が広がってきっと喜んだことでしょう!

ライブは2時間続きました。アレックスがステージの上をあんなにジャンプしているのを見たのは初めてです。ステージの左から右へ、中央へ、そしてまた左から右へと動きまくっていました。ステージからフロアまで、とても特別なエネルギーの流れがありました。でも、特に記憶に残っているのは、みんながステージへと上がった瞬間です。そこにはバンドも観客もありませんでした。みんながステージでジャンプをしていました。(ステージが壊れたらどうしようと不安になるくらいでした)このような素晴らしいスタイルで観客の人たちがステージへと上がったのは、2011年の東京以来です。

でも、一番心に響いたのは、ステージ上でアレックスが放った言葉でした。恐れや、マスクを被らずに、ありのままの自分でいることが、どれだけ大事か。私たちはそれぞれカラフルですが、時にその色を知らなかったり、受け入れたくなかったりします。そして、このようなフェスティバルでの瞬間に、ぴったりだと思いました。というのも、このライブでの経験は本物だからです。人はそれぞれ違うけれども、誰もが歓迎され、目に見えるのは笑顔だけ。それが、ライブ中にも起きていました。その瞬間が終わって欲しくないと思いました。だからこそ、2時間続いたライブのあとも、多くの人とできるだけ長い時間を過ごしたいと思ったんだと思います。視点の違いによると思いますが、とても夜遅くまで、もしくは早朝まで話をしていました 😉

翌朝も、早くに出発しました。再び、スケジュールはキツキツです。Q&Aセッションにサイン会、そしてOtakuthonアイドルには審査員として参加しました。Q&Aは、とても良かったです。ビデオゲーム“Dissidia: Final Fantasy”のサウンドトラック参加曲を作ったときの話をしました。でも、ほとんどは”自分らしくいること”や、自分に正直でいることについて…これが、この週末のキーワードだったと思います。そして、私たちの時間は終わったのだと知らせるために、突然部屋の電気を消され、優しくコンフェレンスルームを”追い出された”あと、次のイベントへと向かいました:サイン会です。

予定では、1時間だったサイン会ですが、結局2時間となり、再び 場所をあけるために追い出されました…!ただのサイン会では、ありませんでしたけどね。ディスカッションは深く、本物で、濃いものでした。遠目からその様子を見て、写真を撮っていた私ですら、その瞬間が本物だというのを感じましたし、そう感じているのが私だけじゃないことも感じました。

そして、Otakuthonアイドルの時間です。ジェフ(音痴であり、歌うたびに毎回、新たな音階を発見する人)が審査員でした。でもジェフは上手くやりきりました。きっと、他の出演者よりも緊張していたでしょうけど…!改めて、恐れや仮面を被ることなく、ここには様々な才能がありました。それはとてもインスピレーションに溢れる光景でした。

私たちは閉会式に出席し、フェスティバルを終えました。そこではOtakuthonのチームやボランティア全員に会うことができました。皆さんひとりひとり、そしてボランティアや参加者全員に感謝をします。このような素晴らしいイベントにしてくれて、どうもありがとうございます!今回は初めての参加だったかもしれませんが、このフェスティバルが皆さんにとって、どれだけ意味のあるイベントなのかを理解したと思います。そして私たちにとっても!

PS:サイン会のあいだに撮った写真を載せておきます。もしも、私が写真を撮ってるのを見かけたのに、自分の写真が見当たらない場合は、ぜひ教えてください!写真を送りますよ 😉

– Stephanie

モントリオール、あらゆる不思議のある街

Written by Your Favorite Enemies. Posted in カテゴリーなし

2年振りにモントリオールでライヴをしました…ここ2年間、ヨーロッパ、中国、台湾、日本、オーストラリアなどをツアーしてまわり、更には日本、オーストラリア、カナダでのアルバム『Between Illness And Migration』の発売、そしてこのアルバムに収録されている3曲のビデオクリップ撮影などに多くの時間を費やしてきました…息切れしそうですか?私たちもです!でも、このホームギグは私たち全員にとって、新鮮なそよ風のようで、頭と心の憩いの場所のように感じられました(体にとっては、あんまりだけど)!

私たちは皆この夜のライヴにオーバーなくらいワクワクしながら、午後ドラモンビルを出発しました!Club Sodaに到着し、そこで働くスタッフに会いました。すごく良い人たちでした!ロードインは午後6時頃から始まり、その後すぐに短いサウンドチェック。バンドメンバーが下の階にある控え室に向かったときには、もう人々が会場に入り始めていました!メンバーはストレッチをし、着替えをし、厳しい時間制限のあるライヴに関して少し話しをして、私はその夜のライヴハウスをソールドアウトした950人もの人混みの中で、ステージに近いスポットを見つけるために上の階に行きました。

私は知らない人たちや見たことのない人たちに囲まれながら、早く始まらないかとドキドキしながら待っていたのですが、そんな中、YFEを確実に知っていて、バンドのライヴを見るのをとても楽しみにしている人を見つけました!“マジだって、1回ライヴ見たことあるんだけどさ、シンガーはクレイジーで、常にそこら中ジャンプしまくって、長髪のギタリストは野獣みたいなんだ…コイツらはヤバイって!”という声が聞こえたんです。その通り!まさにステージ上でのYFEです!イントロが始まり、バンドメンバーがステージに現れました。薄暗い照明の中で見えるのは彼らの影だけ。まるで違う世界からのゴーストのよう… バンドは、セフがバイオリンの弓でギターを弾く“A View From Within”でショーをスタートしました…そして次々と演奏をし、とどまるところを知らぬような40分間のショーをオーディエンスと共有しました。そして、オーディエンスもまた、会場全体が揺れるようなヘッドバンギングでバンドを歓迎したのです!“Midnight’s Crashing”のときに、アレックスはクラウドへとジャンプし、そのまま会場の後ろの方までクラウドサーフィンして、ステージへと戻ってきました。また少し後に、クラウドの中を今度は歩きながら、人々をハグして、彼らのために、そして彼らと一緒に歌いました。セフの演奏に人々は叫び、彼がステージの際に立って近づく度に、彼らもどんどんセフの方へと近づいていきました!“Open Your Eyes”もすごく盛り上がりました。バンドを長く応援してくれている人にとっては、初期の曲です。言うまでもなく、この曲が始まってすぐ、ライヴハウスの熱は一気に上がりました!!バンドはライヴを終え、荷物を片付けはじめました。この2年間、なんでもっとモントリオールでライヴしなかったんだろうと不思議に思いながら!

そして今夜、最高のパート…みんなとの時間!この瞬間こそが、毎回のライヴの本当のギフトであり、特権です!皆さん、本当にどうもありがとう…この夜、私たちは空高く飛ぶことができました。それは皆さんのおかげです。思い切り楽しむというチャンスを掴み、私たちと一緒にこの瞬間を分かち合ってくれました!

また皆さんに会うのが、待ち遠しいです!

Stephanie