“曲を忘れないで…”

Written by Your Favorite Enemies. Posted in From Upper Room To Higher Sky Tour

ここ数日はJohn Henry’sで過ごしました。今後あるギグへの準備を確実にするためです!

ここで聴く曲は、私が何度も何度も聴いた曲です。歌詞を見なくても全て覚えていて、最初の音でどの曲か分かるくらい。それぞれの曲に物語があります。完全に鮮やかな記憶として残っている曲もあれば、ほんの断片だけ覚えている曲もあります。初めて聴いたときの瞬間をはっきりと覚えてる曲もあります。スタジオセッションでの瞬間、曲についてのディスカッションや、ある特定のリフを見つけたときのメンバーのリアクション、彼らが望むものを伝えるために触れる必要のあったものを見つける難しさについて覚えてる曲もあります。どの曲とも、私は特定の繋がりがあります。私の人生の良いとき、悪いときを共に過ごした、”love-hate”な繋がりです。

時に、バンドの曲は自ら招いた惨めさを映し出していました。自分が表現できたよりもずっと良く描写されていたんです。時に、深い解放へのきっかけとなることもありました。時に、喜びの源となりました。メロディーだけで、十分勇気づけられたのです。時に、現実から逃げるために同じ曲を何度も何度も聴いたりしました。時に、私のお気に入りの曲となり、何度もリピートして聴くことができました。でもどの曲にも、共通するものがあるんです。聴けば聴くほど、理解していくということ。そして理解すればするほど、自分自身を知っていくということ。何曲かは、2006年か、2007年に聴いた曲です…“Midnight’s Crashing”のように。この曲を初めて聴いたときのことを覚えています。私はまだ両親の家に住んでいて、大学へ通っていました。そして当時はHotmailだったのですが、ある時アレックスからメールを受け取ったんです。ほんの数行と、ファイルが添付されていました。ハイスピードというのは、現在の速度とは違い、添付されていた曲をダウンロードするのに20分かかりました。古いベージュ色のデスクトップコンピューター。スクリーンがコンピューターと同じくらい大きくて、フロッピーディスクが使えるやつです。その20分は永遠のように感じました。でもようやくファイルの準備ができ、私はWinampプレーヤーで開き、一度曲を聴きました。そして二度…三度…。私の母が夕飯だと知らせに来るまで何度も何度も聴いたんです。でも、その時はそれ以外どうでもいいと感じました。私は特別な経験をしていたのです。その曲は私を違う世界へと連れて行きました。曲と私だけが存在する世界に。私の周りには何も存在しないような。そして今日、John Henry’sのスタジオでバンドのリハーサルを聴いていて、全く同じように感じたのです!曲は違います。初めて聴いたときから、随分と進化しました。バンドは成長し、自由の新しい側面を発見し、様々な形で解放の意味を発見したからです。ステージ上でも、それ以外の時でも。それこそ、私が最も音楽に感嘆することです。自分が変われば曲も変わり、自分が成長すれば曲も成長する。でも、一度意味を見つけた曲は、一生自分にとって意味深いものです。そして、自分に正直であればあるほど、毎回CDやライブで聴くたび、更に意味深くなるんです…

“あなたが涙を流した曲を忘れないで。あなたの人生を救った曲を”…
疑うことなく、バンドの曲が私の人生を救ったと言えます。そして毎晩彼らが演奏するたびに、きっと再び救われます。

– Stephanie

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