ツアーの終わり、永遠の始まり…
私たちは“More Than Noise And Make-Believes”ツアー最後のライブから家に帰ってきました…ライブは渋谷The Gameという場所で行われました。私たちは今リビングのテーブルを囲んで座り、食事をとりながら、今さっき終わったライブについて思い返しています。正直言って、今でもまだ少し夢のようです。本当に、夢のようという言葉がこのツアーをよく描写している言葉だと思います!
ライブ前はみんな風邪をひいていました…みんなです!そしてみんなどことなく疲れていました。ビデオクリップ撮影で、何度も何度も「I Just Want You To Know」をエンドレスにプレイしてから特に…。この曲を聞いたことがある人は、それがどれだけ激しいか分かりますよね!なので、サウンドチェックでは“エネルギーセーブ”モードがオンになっていました!
ライブは「A View From Within」から勢い良くスタートしました。みんなが自分のものとし、ビデオで見た映像と深く寄り添うことができた曲です。言うまでもなく、ビデオの中で見られるのと同じエネルギー、光、そして動きがライブでも見られました。それに加え、人々とバンドとの距離の近さと音楽が大好きな人々に囲まれているという喜びが、そこにはありました!後に続くライブの激しさへと確実にオーディエンスを引き込みました。そしてもちろんバンドメンバーもライブへのエネルギーが途切れることはないと感じたと思います!
続いて「Where Did We Lose Each Other」、多くの人が大好きな曲です。とても激しい曲ですが、最後に付け加えられた歌詞とともに、ベンのベースとアレックスの歌声だけが響き、曲はやがてとても感情的になります。曲に与えられた全く新しい雰囲気ですが、それは同じ意味を伝えています…
“And if I lay down, if I lay down, again, be the water on my skin”
3曲目には「Midnight’s Crashing」、最初の一小節で誰もが分かる曲、マイスペースの時代へと記憶が戻る曲です。アレックスのキックジャンプから曲は始まりました。この曲ではいつもそうするんです。アップビートでエネルギッシュ、この曲でオーディエンスは完全に弾けたことでしょう!この曲で、私たちが“解放”と呼ぶセクションにて、アレックスはこの日初めてオーディエンスの中へとジャンプし、人々の間を歩きながら一緒に歌いました…多くのファンにとって驚きのサプライズでしたが、その後もサプライズは続くのでした…
その後、バンドは「Empire of Sorrows」をプレイしました。まだみんなにとって新しい曲、日本でリリースされたアルバムを通してのみ聴くことができる曲です!しかし、それが新しいのと同じくらい、この曲はいつもオーディエンスを言葉で表現できないようなムードに引き込みます。不安と、最大限に生きたいという感情が混ざり合ったもの。
ここで少し雰囲気を変え、ベンがアコースティックギターを持ち、ジェフがベースを持ち、「City On Fire」の時間です。バンドのアコースティックソングで、ギター重視な曲とは明らかに違い、全く異なる深さを与えました。
アレックスにとってとても意味深く、個人的な曲として紹介された次の曲は、オーディエンスの中にいるファンからの特別なリクエストに応えてプレイされました。“この曲をやってほしいと頼まれた時、それが誰かの力になるなら、演奏するほかないじゃないかって思ったんだ” この言葉によって「Old Noisy Friend」が始まりました。もう一曲のアコースティックソング。エンディングはその場の瞬間によって運ばれ、いつもよりもっと長く続き、見てとれるほどのオーディエンスとの相乗効果は、完全にYFEの世界へと人々を連れて行きました…
続く曲は「1-2-3 (One Step Away)」…アルバムリリース当初から人々が自分のものとした曲です。ライブで聴くと、とてもパワフルな曲。この曲はその場にいた誰をもがっかりさせませんでした。手が届くことについて、不可能だと思っていたものへの一歩を踏むことについて、そして人生を変えることについて。この曲で、アレックスはもう一歩先に進み、観客の中へとジャンプし、ボディサーフィンをしました。会場の後ろの方まで行った後、オーディエンスが彼をステージに戻そうとしたとき、アレックスはまだステージに戻る時間ではないと思い、再び会場の後ろまで行き、ある人の肩に乗ってまた戻ってきました。このことによりライブはまた全く違うレベルに届き、文字通り全員に翼を与え、存在すらしないと思っていた場所を飛ぶことができました。
バンドが「Would You Believe」をプレイした時は、拍手とヘッドバンギングの嵐でした。この時点では、本当にバンドとオーディエンスの境目が分からなくなっていました。バンドは観客にエネルギーを送り、観客はバンドがプレイすればするほど、どんどんエネルギッシュになっていきました。それは本当に特別な相乗効果で、ほんの数人しか以前に経験したことがないようなものでした。
そして「Little Sister」です。最初の一小節目を聴いただけで、すぐに分かります。バンドメンバーにとって、特にアレックスにとってとても意味深い曲。そして多くの人が寄り添える曲です。自分に翼を与えてくれたと、ライブ後多くの人が言っていました。この曲を自分のものとして理解した時に、全く新しい側面を与える曲。そしてこの「Little Sister」という曲にどれだけ多くの形があるかを、まだ見始めたばかりです…
“この曲から全てが始まったんだ。数年前、マイスペースに曲をアップしようなんていうクレイジーなアイディアを持った時からね。そしてこの曲を聴いて、気に入ってくれるほど君たちがクレイジーだった時から。当時は自分自身を信じていなかった。だからみんなの反応は僕らの想像を超えたものだったんだよ。でも、僕らは今日ここにいる…「Open Your Eyes」!” この曲は確実にライブで盛り上がる曲です!会場にいた全員が拳をあげ、ヘッドバンギングし、声を張り上げて叫んでいました。自分が大きな声で歌っているのに気づいて驚いたことが何度もありましたが、私だけじゃないことに気づいただけでした。私の周りにいた人たちもみんな歌っていたんです 😉
そして「From The City To The Ocean」。ライブでプレイする時は、いつもとてもとても特別な曲です。そのエンディングは、『Between Illness And Migration』に出てくるように、感動に包まれたとてもユニークな瞬間でした。アレックスが本当に全てを解放するごとに、彼の声がかれていくのが聞こえました。この曲をライブでプレイするときは、そのくらい感情的になるんです。曲のエンディングは、アレックスの“My spirit graced from gravity, from the city to the ocean…”と共に、最大に延ばされました。何度も何度もこの言葉を繰り返し、人々によってアレックスの声とバンドの音楽は続いていきました。それを見ていて、私たちは本当に大きな波のように感じ、新たな地平線へと運ばれていくまでに洗われるべきものが全て洗い流されたように感じました。私たちの最も純粋な部分だけになって…
曲が終わったとき、もう既にライブハウスの使用時間を過ぎていました…しかし、私の最大の驚きでもありましたが、バンドはプレイを続け、数日前にビデオクリップ撮影をした「I Just Want You To Know」を披露したのです。アレックスの大きなジャンプとキックとともに始まった曲は、観客からのリアクションも相まって雷のように聞こえました!パワフルで勇気づけるような曲。例えこの曲を2回やったとしても、観客のエキサイティングな心はどんどん大きくなっていっただろうと思います!
「Voice Inside」がライブ最後の曲となるはずでした。でもバンドを知っているように、“ラスト”というコンセプトはあやふやなものです。そしてこの曲はずっとずっと続き、やがて違う曲へと変化しました。ドラムセットを観客の真ん中に運び、とっても興奮したファンはすぐにドラムスティックを手に取り、今まで見たことないような方法で曲を思い切り楽しんでいました…人々の中に見た叫び、笑顔、涙は言葉で説明できないものです…
アレックスが来てくれた人々に、このような素晴らしい経験をさせてくれたことについて感謝の言葉を述べていた時、フランス人の友人の一人が“This is Rock N Roll!”と唱え始めました。アレックスは驚きながらもすぐに観客の中へと入り、メンバーにリズムを取るように言いました。なのでムースは観客に配ったドラムスティックを2本返してもらわなければなりませんでした!そして2分間、バンドと観客全員で“This is Rock N Roll”を唱えたんです…誰もこの瞬間が終わって欲しくありませんでした…
アレックスが言ったように、もう一度夢を見るのに、目をつむる必要はありません…そして今夜起きたことは、まさにそれだったんです。私たちがどれだけ互いに違いを持っていようと、どれだけ来た場所が違おうと、今夜、私たちはこの違いを一緒に抱きしめました。みんなで一つとなり、再び夢を見ようと決断したんです…シンプルな夢、ちょっとしたアイディアが世界を変える…今夜私たちは、着地を考えることはせず、あえてジャンプし、最も素晴らしい翼を自分たちに見つけました…
–ステファニー
Tags: 日本
Comments (2)
fukakey
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最高~のジャンプでした。いろんな面でハイクオリテイで
一緒に飛んで、歌って、エア叩き、エア弾きまくり!
心の中でまだ続いてます。
思い出せばいつでも元気になれそうです!
まさに今日本語の「リアル充実!」
日本は今日までだけど、さようならではないですね。
ありがとうを何回でも言いたい! ありがとう!!そして、また待ってます。
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Momoka
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fukakeyさんと、この特別な瞬間を分かち合うことができてすっごく嬉しかったです!!!本当に最高のライブでした!!まさに音楽を通して、誰もがありのままの自分になり、みんなが一つになった瞬間だったと思ってます…。私たちの方こそ、バンドに翼を与えて下さって、どうもありがとうと言いたいです!!皆さんがいるから、彼らは自由に羽ばたいていけます!!!本当にどうもありがとうございました!また、すぐに会いましょう!!
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