NYC:自分色に染まる白黒物語
午前11時、出発。のはずでした。あなたは、これまでYour Favorite Enemiesに会ったことがありますか?そうなら、別れの挨拶が永遠に続くくらい長いことを知っていると思います。家を離れるのは簡単じゃないんです。特に今は2匹の子犬がいますから…この子たちと一緒にいるアレックスを見て欲しいくらいです!
なので午前11:30、私たちはようやく出発しました。NYCまでの移動は車でした。アレックスは素晴らしい秋の色を見たいと言っていました。移動時間は7時間の予定。でも、めったいにないことですが、この日ジェフは体調を崩していたのです。少し心配しつつ、何度かジェフのために車を止めながら走りました。到着まですごく長かったですが…それでも本当に景色は美しく、詩的でした。車の中、アルベール・カミュの「異邦人」を大声で読んでくれたアレックスに感謝です。
ブルックリンに到着しました。NYに来た時に、たいてい滞在する街です。質素な場所ですが、私たちを迎えるのに十分大きな家でした!
翌日はもうコンサート当日。サウンドチェックなしのレイトショーだったので、一旦アパートへ向かう前にバッジを取りに街へと向かいました。NYでの”ちょっとした寄り道”は5時間にもなりましたが、少なくともみんなで楽しみました!
アパートに戻って、機材をトレーラーに入れて、ライブハウスへと向かいました。ステージですか?ここにはステージがありませんでした!バンドは皆と同じフロアで演奏します。楽屋ですか?楽屋はありません!”誰でも歓迎” 的なライブハウスなんです!照明?照明もありません!一つの赤い電球が照らしているだけでした。典型的なNYC、典型的なLES!”クラウドと一体となる”ための完璧な場所!:)
コンサートはThe Cureのカバー“Killing Another”で締めくくられました。この曲が小説「異邦人」によってインスパイアされたものだって知っていましたか?Your Favorite Enemiesのこの曲に対する解釈は、アレックス個人がこの物語に持つ理解と考えによってインスパイアされています。
あぁ、そして、もちろん今回も、ボディサーフィンしましたよ。あと天井ウォーキングも。顔にキックはありませんでしたけど!
コンサート自体、そしてNYで過ごした数日は、街のイメージではありませんでした…明るい光、熱狂、つかの間の興奮が、静かで、落ち着きのある確かな自信へと道を譲ったかのよう。なんとなく、バンドにとって全く新しいことかもしれませんが、街の雰囲気が以前のように彼らに影響を与えなかったのです。メガポリスに感嘆しながらも、むしろ私たち自身が街に影響しているように感じました。街が私たちを定義するのでも、そこで経験していたことに影響を与えているのでもありませんでした。街は必要ありませんでした。私たちは自足できていて、自信に満ち、自分が何者であるかをしっかりと分かっていました。 本来の自分を知るのに、街も誰も必要ありませんでした。自分たちがしっかりと分かっていたのです。それだけで十分でした。それが最も大事なことでした。
また車に乗って、家へと帰りました。少し疲れながらも、心の充実を感じながら。翌日、目が覚めるとドラモンヴィルには今年最初の雪が降っていました…
– Stephanie
Comments (2)
Yukiko
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それぞれの人生が景色に馴染んだのか、景色がそれぞれの人生に馴染んだのか…ともかくも、全ての瞬間が引き寄せられ紡がれた、一つの物語みたい。
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Momoka
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すごく素敵なコメントをどうもありがとうございます^^
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