タイムズスクエアが更に輝くとき
ニューヨーク、希望に満ちた隠れ家
ニューヨークで過ごした時間を思い出すときに僕の頭に浮かぶイメージを見てもらえたらいいのに。僕の心に刻まれたもの、それがどれだけ贖い的であるかを。湖のそばに立つ秘密の隠れ家を思い浮かべる人もいるだろう。静かなリビング、本、ヘッドフォンで聴く素晴らしいアルバム、親友たちと集まるカフェなど…僕にとってニューヨークは、ブッシュウィック・インレットパークにある川のそばでの乾杯、CMJでパフォーマンスした時間、マンハッタンやウイリアムズバーグでの散歩、恒例となったEatalyでの夕食、コニーアイランド・ビーチ、10年前にしたジェフとのロードトリップ、The Ramones、Sonic Youth、アートの面で僕らをインスパイアしたシーンたちなどなど…アルバム『Between Illness And Migration』を書き上げて、レコーディングするためにニューヨークに移動しようかと考えたくらいだよ。こうやって、いつまでも続けられる…ニューヨークで分かち合ったことは、僕に何度も希望を与えてくれた。きっと君も、自分にとって意味深い場所や出来事があるんじゃないかな。他の人も招待したいような特別な場所が。このロードトリップは僕にとって、まさにそんな感じなんだ。僕らと一緒に分かち合う世界への招待。
永遠の場所
1年後、何で僕はこのイベントについて書いてるんだろう?特別な意味を持つ場所や自分が感動したイベントに名前をつけたり日付を書き留めたりして、記憶に残しておこうとする人がいるよね。でも、覚えておくためっていうのを超えて、僕らがあの日、経験した豊さは疑いようもないくらい、少なくとも君と分かち合っておきたいことなんだ。年齢的なこともあって、ライブハウスに入れないって分かっていながら、それでも皆と一緒にいたいと思って、このロードトリップに参加した人もいる。または、この経験が人生の転機だと思って参加を決意した人たちもいる。僕の親愛なる兄弟、姉妹たち、それが君だよ。君たちは、こういうことを僕に見させ、参加させてくれているんだ。
このコンサートが新しいバージョンの「A View From Within」と「Empire of Sorrows」を初めて演奏したときだった。この約2ヶ月後にリリースされた”Tokyo Sessions’’のために、新しくアレンジされたんだ。ライブ会場へ向かうとき、そして到着してからも、「Empire of Sorrows」の最後のセクションがどんなだったか、すっぽり頭から抜け落ちていた。ステージに立つ前に、思い出さなきゃって一生懸命、頭の中を探したよ。コンサート前にバンドメンバー全員で集まる時間をとって、そこで全て思い出した。この瞬間は重要すぎるくらいだった。この曲たちは、このコンサートで演奏されるべき曲たちだった。演奏中、僕の頭の中では色々な感情が駆け巡っていた。でも突然、その瞬間に必要でないものを頭の中から排除して、ここでみんなの顔を見れることが、どれだけ最高かってことに集中したんだ。The Pianosのマネジャーが「えっ?!カナダから大型バスに乗って今夜のライブに来る人たちがいるの?!」って驚いていたのを覚えてるよ。こんなことは自然なことじゃなかった…それよりも、もっと大きなことだったんだ。みんなと分かち合いたいという意思にチャンスを与えたアイディアであって、それは誰にも奪えないものだったんだ。親愛なる僕の兄弟、姉妹たち、どうもありがとう。これからもお互いを励ましあっていこう。だって、人生は、ありのままでいること、今を抱きしめることにあるから。
– Moose
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