笑顔に溢れた、Festival d’été de Québec!

Written by Your Favorite Enemies. Posted in カテゴリーなし

この日、アレックスはサウンドチェックの前にいくつかインタビューをする予定があったので、午前中にケベックシティへと出発しました。というか、移動中すでに、ジェフは電話インタビューを受けました。ほんの数分でしたし、私は車の後部座席に座っていたのでジェフの表情は見えませんでしたが、彼の声色だけでとても喜んでいて、ワクワクしている様子が伝わってきました。インタビュー自体にも喜んでいたでしょう。でもそれ以上に、その日に待ち受けていることに対してワクワクしていたと思います。そして、助手席に座っていたアレックスからも同じ雰囲気を感じました。緊張していてもおかしくなかったと思いますが、そんな感じは全くしませんでした。遂に待ち望んだ、Festival d’été de Québec初出演です。カナダでも最大規模であり、最も歴史あるフェスティバルです。毎日、バンドは彼らの家でありスタジオでもある教会でリハーサルをしながら、セットリストを考えてきました。演奏枠はわずか45分。それこそが、バンドにとって一番のチャレンジだったと思います。”ライブで演奏すべき曲のショートバージョン”からセットリストのドラフトを決めましたが、ゆうに60分を超えてしまいました。そこから楽曲を当てはめていき、全てがスムーズに素早くできるよう確認しました。そうして45分以下まで短縮することができたのです!しかし、それではクラウドに挨拶をすることも、曲を紹介する時間もないと気づきました。とうわけで、再び調整!最終的なセットリストはこうなりました:

– Satsuki Yami
– Empire of Sorrows
– Midnight’s Crashing
– Would You Believe
– A View From Within
– From the City to the Ocean
– Killing Another (“Outside It’s America”ツアー中にセットリストに加えられたThe Cureのカバー)

そして、リハーサルの時間。全てを細かくチューニングします。メンバーがどれだけ細部にまで気を使っているか想像もできないくらいですよ!時間通りに終わらせなければいけないというプレッシャーはあったものの、雰囲気は常に良く、気楽に、けれど真剣に準備していました。それを教会の真ん中で、サンセットの時間帯に行う様は、息を飲むくらい素晴らしいものでした!そして最後にはバンドメンバー同士での乾杯。リハーサル 中に見つけた彼らの繋がり、そしてその後起こること全てに対する乾杯で締めくくられました。

ケベックシティに到着したとき、すでに最初のインタビュアーの女性が待っていました。素早くホテルへのチェックインを済まし、アレックスはインタビューを始め、他のメンバーはコーヒーを買いにスターバックスへと向かいました!タイトなスケジュール。全てのインタビューの合間は、20 分しかありませんでした。次のインタビューまで少し眺めの時間があっても、直接ラジオ局まで移動する必要がありました。本当にギリギリでしたが、何とか間に合わせ、全て滞りなく行うことができました!どのインタビューでも素晴らしい時間を過ごしました。自分たちでも楽しむことができたようです。スケジュールのキツさにストレスはありましたが、全てスムーズにいき、その時間をありのまま受け止め、常にそこには笑いがありました!

そしてサウンドチェックの時間です。この夜、Loto-Quebecステージでは3組のバンドがパフォーマンスをする予定で、その最後のサウンドチェックが私たちでした。いつもそうなのですーサウンドチェックの順番はステージに立つ順番の逆なのです。サウンドチェックに与えられた時間は1時間でしたが、かろうじて30分使ったくらいでした。各メンバーの音が良く聞こえ、サウンドは抜群に良かったです。サウンドチェックが上手くいくと、とても安心します。本番へとポジティブに臨むことができるんです。そして正直、フェンスの後ろに集まった人たち(会場はまだ閉まったまま)が、サウンドチェック中に与えてくれた激励が、全てを更に良くしてくれました!

バックステージ、バンド専用のキャラバンへと戻り、食事をとって、着替えをし、今夜のライブや、また再び 会うのが待ちきれない人々について話をしました。そうして、各メンバーそれぞれが、もうあと数分に迫っているライブへのウォーミングアップをし始めました。ムースはコーヒーテーブルの上にタオルを置きドラム練習、ミス・イザベルとアレックスはボーカル・エクササイズをし、ベン、ジェフとセフは外へ行き、そこら中を飛んだり、蹴ったりしていました。みんなで互いを励まし合ったあと、ステージへと上がりました!

いよいよ、本番です。ライブはあっという間でした!短すぎるくらいでした。バンドメンバーの姿がまだ見えなくとも、“Your Favorite Enemies”のアナウンスがされた途端に、彼らを待ち望むクラウドからの興奮した叫び声が聞こえました。バンドのTシャツを着た人が、会場中いたるところに見えました。仕事を休んだり、何時間も運転してバンドに会いに来てくれた人たち…フェスティバルの会場は人で埋め尽くされていました。会場内の緊張感は目に見えるようでしたが、その夜に予報されていた雷とは何の関係もないように思われました。

メディアピットは様々な人たちに占領されていましたが、動き回ってもぶつからないくらいの広さがありました。そこでも、バンドのライブを楽しみにしている人たちの姿が見受けられました。もう既にバンドを知っている人もいれば、初めてバンドを撮影する人たちもいました。「メンバーが動き回るから、撮影するのに集中して、演奏に気を配れなかったよ」とライブ後、ある友人が言っていました。この気持ちは本当に理解できます!メンバーはステージ上で、野獣と化します。ステージをくまなく動き回り、生き生きとさせ、自分たちが持つパッションをクラウドへと伝染させ、会場全体を一つにするんです。

ライブは良かったです。すごく良かった。私はメディアピットにいながら、ステージ上にいるメンバーたちを見て、笑顔にならざるを得ませんでした。それが全てでした。今回のライブは、これまででも最高のライブでした!彼らが楽しんでいる様子も、ステージ からしっかり伝わってきました。メンバー同士のアイコンタクトから、アレックスが歌うときの挑戦的な目、そして何度もPAシステムへ行き、クラウドサーフィンもしました。演奏しながら互いに叫びあい、笑いあっていたセフとジェフ。ステージの端まで来て片足をウェッジに乗せるベン、セフは長い髪をなびかせ、アレックスはクラウドと一緒にヘッドバンギングしながら汗を飛び散らせていました。そこら中、飛び回っていたジェフ、表現のしようもないベンの表情、集中して一定のリズムを保つムースのドラム、笑顔でリリックを口ずさんでいたジェフ、いつもよりダイナミックに動いていたセフ、ミス・イザベルの自信に満ちた演奏と、アレックスはまるで「楽しんでる!」と言わんばかりに一瞬のウインクをしました。これら全て、バンドのライブで楽しみにしていることです。いえ、一つだけいつもと違うことがありました。ウインクは今回が初めてですが、それ以外はバンドのライブを多く見れば見るほど気づく、彼らのステージ上でのコミュニケーションです!

でも最高の瞬間、今回のライブをまさにマジカルなものにした瞬間は、雨が降ってきたときでした。優しく、けれど、しっかりと。“From the City to the Ocean”の曲が始まったとき、まるで天がこの夜の全てを受け入れてくれたかのように、そしてまるでバンドに「振り返らずに進んでいきなさい。決して一人にはならないから」と伝えているようでした。

星の輝きよりも、もっとキラキラした笑顔でバックステージに戻ってきたバンドメンバー。けれど、夜はまだ終わっていませんでした。もう既に多くをこなしてきた1日でしたが、ライブ後にはアレックスがDJをするアフターパーティーがDagobertで開かれる予定でした。私たちは午後11:45に会場入りし、午前0時にスタートしたパーティーは、午前2:30まで続きました。予定終了時間を過ぎていたにも関わらず、もっと続いていてもおかしくない盛り上がりようでした…!モッシュピット、クラウドサーフィンやクレイジーなダンスで様々なジャンルのプレイリストが、様々に違う人々を楽しませました。本当に最高の夜でした!また、こういう催しをするでしょうか?きっと、すると思います!それまで、しばらく待っててね、ケベックシティ!

忘れないで下さい!今年の夏は他にも色々なフェスティバルに参加します!バンドのライブを見るチャンスを逃さないで下さい!

8月8日 – Otakuthon @ Palais des congrès de Montréal
8月22日 – Rock Fest pour la Santé Mentale @ L’Épiphanie
8月27日 – Festival de la Poutine @ Drummondville

– Stephanie

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