Nov 03 ドイツのおもてなし…最高！

私たちは午後に家を出発しました。変な感じです…飛行機に乗る前に数時間寝られるんですか？本当に？そんなことが可能なんでしょうか？どうやらそのようです…YFE本部のみんなとお別れの挨拶をしたあと、空港へと向かいました。大量の機材ケースとスーツケースがあったにも関わらず、何の問題もなくすんなりと手続きを終えることができました – 税関とセキュリティも！飛行機に乗り込み、それぞれの座席を見つけました。アレックスは、座った席のTVが壊れていたので、変えなければなりませんでした。フライト時間が長い短いに関わらず、目の前にあるTVはちゃんと作動してほしいものなんです！飛行機に乗っている間、バンドメンバーはお決まりのあることをしました。それぞれの座席に座りながら、みんなで一斉に見る映画を、 一人一人選んでいくんです。みんなで一斉に見るということは、再生ボタンを押す前にカウントダウンがあるということ。最初のチョイスはベンでした（これまで彼が選んだ映画は、あまり良い印象を残していません）。今回彼は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を選びました。そして今回も不評でした。事実、みんな映画を観ながら眠りに落ちていたのです！ちなみにその写真は、SFCC Community Club で見られます 😉

そうしてフランクフルトの空港に着きました。ここで乗り継ぎのために数時間過ごし、ハノーバーへと向かいます！ここで見つけたものは？世界一のスポーツチームSan Francisco Giantsを取り上げた新聞！そして、私たちは素晴らしいサンセットに迎えられながら、アパートに到着しました。このツアーはまだ明かされていない多くの色に溢れたものであり、その色を明らかにするのは、他でもない私たち自身なのだということを思い出しました…

そのあとは乾杯…1本のボトルを10人で – でも空にはなりませんでした…良いワインの選択ではなかったようですね！それでも、私たちは ここに来る前、家で乾杯したときと同じ言葉で乾杯しました。“君が許す限り、僕らは遠くへ行こう”…そこにある意味は、このツアーで導かれる場所は自分たちが決めるものであり、そこでの経験に限界を作るのもまた自分たちである…そして、このツアーで経験したい自由と解放のレベルを決めるのも自分たち次第である…ということです…！

そして、夜の短い散歩！私たちはハノーバーのシティ・センターへと向かいました。海賊の格好をして！私たちの衣装は簡単なものでした：海賊帽のみ。でも10人が海賊帽を被って歩く様は、どこにいようとも驚くべきものです！そして何という夜だったんでしょうか！この夜出会った人たちが、この瞬間を記憶に残るものにしてくれました！

もう既に数日間ドイツに滞在しています。正確にはハノーバーとマールブルク。少なくともカナダでは、ドイツは冷たい国だという印象があります。その建物の見た目だけでなく、人も。ドイツの人はみんな長身だからでしょうか。それと、言語を理解するのが本当に難しく、少しキツく聞こえるからでしょうね。でも、この国に降り立ってからというもの、とても素晴らしく意味深い出会いに溢れています。そしてリハーサルの日も、私たちの思い出に深く刻みこまれました！ハノーバーにあるBeatboxは、本当に記憶に残る場所です！実際にはリハーサルの場所というよりも、小さなライヴハウスのような場所で、ステージも照明もついています。クッキー、コーヒー、ソフトドリンクやジュースがカウンターで私たちを待っていました…リハーサルについてですか？典型的なYFEのリハーサルでしたよ！部屋を熱くさせるほど、激しかったということです！“リハーサルのあと僕がびしょ濡れだったら、それはただ本物だったってこと”とアレックスが自分で言っていたように！そして彼は、汗でびしょ濡れでした！文字通り、服を着たままシャワーに入ったかのような感じでした！

初日に演奏する曲を最初にリハーサルしました…その後は、ライヴでは演奏しないと分かっているけど、“ただ楽しむ”ため、ただそうしたかったからという理由で、他の曲も色々演奏しました。そんなに前のことではないのですが、リハーサルが痛みを伴うものだったのを覚えています…囲んでいたムードは、楽しみではなくストレスでした…でも、今では全くストレスを感じていないというわけではありませんが、ポジティブなストレスがあるのみ、と言えると思います 😉

そして、私たちはバスに乗りました。いつもは自分たちで運転するので、ツアーバスでの移動は今回2回目…初めてのツアーバスでの移動は2007年、初めてのヨーロッパツアーでした（というか、初めてのツアーであり、バンドにとって初めてに等しいライヴでもありました！）。ツアーバスは16人が十分入れるほど大きなバスですが、正直になりましょう、広い場所でもみんなで集まって近づくのが好きです！私たちはTrail of Deadのメンバーやクルーたち数人と会いましたが、チームのほとんどが時差ボケのためバンクベッドに寝ていました…数時間後、マーブルクに到着しました。私たちのうち誰も聞いたことがない街。そして日曜の夜とあって、とても静かで落ち着いた夜を想像していたのです。というのも、日曜は全てが閉まっているのがドイツ…。でも、あることが私たちを待っていました…！ライヴハウスのオーナーが私たちを気に入り、街を色々と案内してくれたのです。そして彼の後を色々とついて歩きました…！彼は街の丘の上へと連れて行き、夜景が見渡せる場所へと案内し、更に教会やお城なども案内して見せてくれたのです…その夜の最後には、ドイツ料理のレストランで、とっても美味しい料理を食べました！のちに、そのレストランを知る人たちが、あのレストランは“まぁまぁ”だよと言っていたのを聞いて、またドイツ料理を食べるのが待ちきれない人が約1名（もっとかも！）いるのを知っています。そしてYFEの伝統で夜を締めくくるために、とても古い建物の地下にあるパブへと行きました。壁が全て石でつくられたその場所で、YBはサンブーカ・コン・モスカを私たちにおごってくれました！

そしてライヴ当日です。何という1日だったんでしょうか！ツアーバスは午前6時にオープンするライヴハウスの中に停められました。午前6時？本当に？そうなんです。オーナーは早朝から、笑顔で私たちを待っていました。少なくとも、私がバスを出た午前9時には、彼はそうしていました！ほとんどのバンドメンバーは遅く起きました。今後のツアーのスケジュールを考えれば良いことです。とてもハードですからね。私たちは昼間、アーティストルームで過ごしました。そこでは食事が用意されていました。まるでキング＆クイーンになったかのように、テーブル の上に食べ物が並んでいたのです。コーヒーや10種類以上もあるティー、ジュース、フルーツ、シリアル、パンとお肉も少し。お肉は私たちの典型的な朝食ではありませんが、ドイツではそうみたいです！むしろ、誰かさんは喜んでいましたよ！私たちはここで時間を過ごしました。数名はパソコンの前に座り、他は今夜の機材が準備できているかチェックしていました。みんなそれぞれやることがあって、シンプルな時間でした。でも本当に私たちは一つだと感じました。部屋はTrail of Dead＆Midnight Massesと一緒でした。とても興味深いディスカッションができた、素晴らしい人たちです。突然、そこには3組のバンドがいるというよりも、アーティストたちが一緒に集って、共通の瞬間や共通の興味を分かち合っていた瞬間となりました。そして、そこにいた全員が楽しみにしていたこと…人々との交流でした。

そして、何という交流だったんでしょうか！もし、あなたが、音楽に合わせて踊ったり、暴れたり、ヘッドバンギングする人々の笑顔を見ていたら、私の言う意味が分かったと思います。夢のような瞬間でした。本当に！私たちはドイツにいたのではありませんでした。彼らはドイツ語を話し、私たちは英語を話すなんてことはありませんでした。彼らはフロアにいて、バンドがステージにいるというのではありませんでした。私たちや彼らという境目はありませんでした。みんなが一つだったんです。それは奇跡的なくらいパワフルでした。今夜のことを説明するとしたら、その言葉が一番かと思います。私たち全員が一緒に解放した瞬間。そして、その瞬間は想像を超えて、全員をはるか遠くへと運んでくれました。今夜、私たちは自分で許す限り遠くまで行ったのではありません。今夜は、そのもっとずっと先へ行ったのです。

マールブルク、どうもありがとう。今夜KFZのステージに上がった、クレイジーに激しい奴らをあなたが覚えていようといまいと、私たちは絶対に忘れません。ツアー中のライヴ以上の時間でした。今夜は、新しい地平線を私たちに見せてくれた、人生を変えるような瞬間でした。どうもありがとう。心の底から！

– Stephanie

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