9月2日(土)午前6:30(日本時間)より、アレックスがFacebook生中継でストーリーブック“A Story About Between Illness and Migration”について、深く話をしてくれます。バンドの最新プロジェクト“A Journey Beyond Ourselves”の一部であるストーリーブックは、Juno賞ノミネートアルバム『Between Illness and Migration』の制作、リリース、ツアーに至るまでの5年間をカバーしています。
9月2日(土)午前6:30(日本時間)より、アレックスが新しく紹介されたストーリーブック“A Story About Between Illness and Migration”についての特別インタビューとしてFacebook生中継を行います。このストーリーブックは、アレックスのツアー日記やスタジオノート、そして未発表の詩集から抜粋された言葉が掲載されています。
断固としてDIYで活動してきたバンドは、6月17日に最新アルバム『Between Illness and Migration: Tokyo Sessions』をリリースし、すぐさまiTunes内4つのカテゴリーでトップ5入りした上に、26,000ユニット以上を売り上げ、SoundScanのカタログ・アルバムチャートにて(皮肉にも)The Tragically Hipの『Yer Favourites』の次となった。
バンドはオリジナルバージョンのアルバム『Between Illness and Migration』が2015年のJuno賞にてロックアルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネートされたが、そのすぐあと、今現在のアーティストのヴィジョンに基づき全く新しく再レコーディングし、アルバムに新しい命を与えた。それは、まずアーティストたちが考えもしない動きだろうが、Your Favorite Enemiesはここ10年以上も独自のルールで活動してきており、彼らの達成してきたことが、そのことを物語っている。
メンバー構成は、アレックス・フォスター(Vo)、ジェフ・ボーリュー(Gt)、セフ(Gt)、ベン・レムリン(Ba)、ミス・イザベル(Key)とチャールズムースアリッシー(Dr)。Fugazi, Sonic Youth, The Cure, Pixies, My Bloody ValentineやMars Voltaなどに音楽的、哲学的に影響を受けており、2007年に自主レーベルHopeful Tragedy Recordsを設立した。
革新的、積極的なオンラインマーケティングにより、デビューEPは即座に30,000枚のセールスを記録し、ヨーロッパツアーへと導いた。この時はまだ国内でのライブを4度しか経験していなかったらしい。バンドが2008年にリリースしたアルバム『Love Is a Promise Whispering Goodbye』は、日本で熱狂的なサポートを受け、海外バンドとして初めてビデオゲームFinal Fantasyのサウンドトラックに参加することとなり、どの曲も日本のチャートでトップにランクインすることとなった。
その思いがけない収入を使い、ケベック州ドラモンビルにある教会をマルチメディア・ヘッドクオーターとレコーディングスタジオへと改築した。その間、非営利人権組織”Rock N Rights”を設立。2011年、バンドは果敢にも17日間の中国ツアーへと出発し(DVD ”The Uplifting Sound of an Epiphanic Awakening…”として記録)、その足を日本へと延ばし、東日本大震災を受けた日本支援として東京、大阪、京都にてコンサートを行った。
ヨーロッパとオーストラリアのオーディエンスも着々と広がりを見せる中、日本で分かち合った特別な絆が、『Between Illness and Migration』の新しいイメージをインスパイアした。そのことについて、アレックス・フォスターが説明する時間を取ってくれた。
『Between Illness and Migration』を改めて再レコーディングしようと決めたきっかけは?
難しい質問だな。『Tokyo Sessions』は、本質的にオリジナルバージョンとは違うアルバムだよ。でも、『Tokyo Sessions』の本質を体現しているハイライトを選ばないといけないんだとしたら、「Satsuki Yami (My Heartbeat)」と「Underneath a Blooming Skylight」かな。「Satsuki Yami」は短いオープニングトラックだったんだ。アンビアントなキーボードと一緒にノイジーなギターによって特徴づけられる曲だった。その独特な雰囲気と不快な空気感は、夜明けに見る最初の色を映し出してるんだ。暗い波と明るい光のバランス。そのサウンドは、僕らが最初に『Between Illness and Migration』を書いたときの緊急的な状態を描きだしてる。
「Underneath a Blooming Skylight」は、オリジナルタイトルを「Underneath a Stretching Skyline」とし、全く違う曲に生まれ変わった。この曲は、2つのアルバムにおける決定的な違いを最も表しているものだと思う。オリジナルの方は、主に言葉と物語に重きを置いたんだ。新しいバージョンの方は、音楽的ランドスケープと音の感覚がメインになってる。グルーヴについてだよ。そして、ノイズやリズムと一体になることについて。それが、全く違う光の中に、言葉を浮き上がらせている。
でも、このツアーの経験で最も素晴らしかったのは、文字どおり僕らの目の前で、新しい世代が目覚めるのを見たということ。共に集まって、熱く夢を語り合い、自由と平和について分かち合っていた。ほとんどのコンサート・オーガナイザーは若く、友人たちと一緒にライブハウスをオープンしていて、The Rolling Stones, Bob Dylan, the Ramones, Nirvana や Sonic Youth、また同時にクラシック音楽やジャズ、Burroughs, Bukowski や Hemingwayなどを知ったばかりのキッズたちのコミュニティを作り上げていた。このツアーで文化的革命を経験したよ。