“ビッグ・アップル”があなたを認めるとき…
月曜日にニューヨークへ発ち、その夜ブルックリンの滞在先に到着しました。ブルックリン、第二の故郷!(数多くある中の一つ!)みんな疲れていたので、すぐに眠りの神モルフェウスへと身を委ねました。
火曜日の朝は雲ひとつない青空が待っていました。まぎれもなく、それは待ち望んでいた春の兆しでした。朝食をとったあと、バンドメンバーは紙コップのコーヒーを手に持って、暖かな空気を楽しみに外へ行きました。滞在先から4歩ほどの歩道。そこへすぐにパトカーが近寄って来て、私たちの横に止まりました:
サングラスで隠れてはいるものの、明らかに疑いをもった警察官:
– おはよう、ジェントルマン。こんな朝早くから、何を飲んでいるんだい?
アメリカン・ポリスの質問の意図が全く分からないジェフ:
– えっと、コーヒーです。
実際にコーヒーを飲んでいるジェフの確信を動揺させたいと思っている警察官:
– コーヒーねぇ?
もう何をどう言っていいのか分からないジェフ:
– そうです、コーヒーですよ。僕らはバンドやってて、今夜Pianosでライブするんです。カナダから来たんですけど…
ジェフを遮る警察官:
– あぁ、カナダ!ハハハッ!では良い1日を、ジェントルマン!(笑いながら去っていく…)
この警察官との奇妙な遭遇のあと、私は今夜バンドを見にニューヨークまで来る旅行者たちを迎えるために滞在先をあとにしました。多くの人にとって、今回が初めてのニューヨーク、もしくは初めての海外旅行だと聞いていました。私は待って、待って、待ちました。とってもワクワクしながら、今夜のライブハウスであるPianosの前にバスが到着したとき、どこにいるべきかを考えていました。
ライブハウスの前に車を停めたランダムな男の人:
– レディー?そんなところで一人、何をしているんだい?
とってもエキサイトしている私:
– 友達を待っているの!
ランダムな男の人:
– 君を待たせるなんて、良い友達じゃないな。
侮辱された気分&愉快な気分が半々の私:
– 分からないでしょうね。世界中から集まった50名もの人たちを乗せたバスが来るのよ。多くの人にとって今回が初めてのニューヨークなの。だから、着いたらすぐに会わなきゃ!(自分の携帯を見て)あら、ここに到着できないから、違う場所にバスを停めるってメールが来たわ。それじゃあね!
バスを降りるみんなを見たいって、興奮していたんです…!
私はスターバックスまで歩き、ようやくみんなに会いました。私が初めてニューヨークに来たときのことを思い出さずにはいられませんでした。16歳のとき、修学旅行で来たんです。何となく、その時と似ているような、でも全く違うようにも見えました。今回は、今まであまり見ることのなかった結束があったのです。たった12時間前に初めて会った人たちの間には、すでに強い繋がりができていました。そうして、私たちはニューヨークの街を散策し始めました!
あっという間に昼は過ぎて行き、ライブの時間になりました。今回、サウンドチェック後、私は初めてライブハウスに残り、本番のためにバンドが戻ってくるのを待っていました。(いつもはバンドと一緒に滞在先に一度戻るのです)何となく、いつもよりも興奮が高まりました。全く初めて、自分のお気に入りのバンドがステージに立つのを待つワクワク感を味わうことができたんです!ライブはまるで夢みたいでした。バンドはステージで激しく動き、クラウドはそれに素晴らしいかたちで応えていました。ライブを見に来た人たちにとって、ミス・イザベルが2つのキーボードを弾くのを見るのは初めてでした。そして、アレックスがキーボードとギターを弾くのも!それを見たときの、みんなの反応が想像できますか?大興奮です!!サウンドはとてもクリアで、Your Favorite Enemiesの音楽をユニークにする全ての細かい音を聴くことができました。それが、この体験を一段上のレベルへと引き上げてくれました。バンドメンバーたちの間にあるケミストリーは深く、激しく、けれどそれは見えるものではなく、音楽を通して感じることができるものでした。新生YFE;本来の自分を受け入れ、自信に満ち、大胆不敵でありながら、繊細で、包括的。
ライブが終わったあとは、恒例タイムズスクエアでの乾杯でした。昼間は青空が広がっていましたが、夜はマンハッタン全域で雨が降っていました。そのせいで、乾杯をバスの中で行うよう予定変更せざるを得ませんでした。でも、タイムズスクエアに到着したとき、誰が何を言うまでもなく、みんな外に出たがりました。1ブロック先、タイムズスクエアを照らす人工的な光が届かない場所を歩いていたとき、ぴたりと雨が止んだのです。まるでニューヨークが、この特別な瞬間を私たちに許してくれたようでした。まるで街自体が、この瞬間をサポートしてくれているかのようでした。何もあなたたちを止めることなんて、できないよね、と語りかけてくれているようでした。不安や心配に支配されることなく、状況に立ち向かおうとする意思を持ち続ける限り、全てが上手くいくものです。
私たちは午前4:00過ぎに滞在先に戻り、午前5:00過ぎにベッドへ行きました。私たちの多くが、乾杯のアドレナリンから、なかなか眠ることができませんでした…そのおかげで、早すぎるほど早く朝を迎えました!笑いと思い出話で花が咲いた朝食のあと、ニューヨークを発つ日に、いつも立ち寄る恒例の場所に行きました:North 7のスターバックス、Rough Trade Records、そして”別れの乾杯”をするブッシュウィック・インレット・パークです。
風が強く、ものすごく寒かったです。川の近くでは、それを和らげるものは何もありませんでした。寒さで手が震えながら川まで歩き、いつも行く場所へ向かいました。そして今回も、川の中に造られた細長い小さな埋立地に行くことができました。毎回ここに来る度に、その小島に行くことができるのです。まるで、再び街が私たちを認め、私たちの旅路におけるステップを受け入れてくれたかのように。そして、何となく、この冷たい風がリマインドしてくれたようでした。たとえ、踏み出す一歩がいつも心地良いものでなくても、旅はいつだって期待する以上に価値のあるものなのだと。
有名な言葉を知っていると思います、”ここで達成できるなら、どこでも達成できる”。
そして、私たちにとっての達成とは、今でも一緒にいること。変わらない情熱を持って、今でも生き生きとしていること。もう一度。それがどんな意味でも。
– Stephanie
PS:もっと色々なオフショット映像などが、バンドの公式ファンクラブSFCCにアップされています!ぜひチェックしてみて下さいね!
Comments (2)
Fukakey
| #
よっ♪ お元気そうで楽しそうでなによりです!
つかれて顔色悪そうなメンバーはいないね。
昔、友達が海外一箇所のライブに行くのにお腹壊して青白い顔で帰国してたけど、なんとも頼もしいです。
いいお仕事。御精がでます!
NYの、やってはいけないことの中に路上でアルコール飲酒は禁止なんですってね。
Jeffは美味しそうに珈琲飲んでいたからかな。
きっとその警察官はのん兵衛で、さっさと仕事を終わらせて家で一杯やりたい人に違いないです。
話のネタにしてやったぞ警察官!へへっ♪
タイムズスクエアいいなあ~~~
私も混ざりたかったですよ。
その、なんていうの?YFEの修学旅行!!!
チキショ
私がもっと若いころに知り合ってたらなあ~
バイク一台買うのを我慢してたら参加できちゃったなあ~
ってことはないか・・・
其のころはまだYFEは結成してなかったからしょがない。
会うべきして出会ったんだよね。
日本に来てくれただけでも奇跡です。
その思い出は、多分今回のライブに負けてないと思う!思うんだけど・・・・
いいなあ~♪
ねたみとかじゃないですよ。憧れ!ですって。
引き続き、私は未来永劫に、YFEを応援していきますよ。
日本の妖怪:Fukakey
Reply
Momoka
| #
Fukakeyさん、コメントありがとうございます(^O^)
もちろん!日本でのライブも負けず劣らず素晴らしいものだったと思いますよ〜!!カナダとアメリカは陸続きなので、こうやって修学旅行みたいなことができるのは特権かもしれませんね♪♪
いつか機会があった時には、ぜひぜひYFEのクレイジーなイベントに参加して下さい!!きっと今後も、誰もやったことのないようなユニークなアイディアを実行していくと思います!!(≧∇≦)それはカナダかもしれないし、日本かもしれない・・・楽しみにしていて下さい!!!
Reply