カンヌ最終日、狂乱の20年代の回想!
私たちは1日中カンヌで過ごしました…私たちが到着してからずっと見ているのと同じ、灰色の空の下で…でも数時間、太陽が拝めた日もありました。寒くて、湿気の多い、曇り空の中では、コート・ダジュールを華やかな場所として考えるのが難しいです。そう、この場所は輝かしい日々として知られる場所なのです…
文学が好きなアレックスのために、私たちはカンヌでの最後の日に、 Juan-les-Pinsへ行くことにしました。カンヌから車で30分ほどの場所にあり、かつて狂乱の20年代と呼ばれた時代に、アメリカの作家たちが夏を過ごしに来ていた場所です…フィッツジェラルドがヘミングウェイのような人々と時間を過ごし、“Tender Is The Night”が書かれた場所…他にも多くのアーティストや、ミュージシャン、画家や詩人がインスピレーションを見つけた場所を見たかったのです…
昼間することが沢山あったので、私たちは家を午後8時に出ました。私たちがどうしても見たかったものは、ホテル Belles Rives。多くの人がかつて夏を過ごしにきたVilla St-Louisです…私たちは運転をし、その場に向かい、駐車場を見つけて車を停め、そのホテルを直接見れるとあって、みんなとてもワクワクしながら向かったら…ホテルは閉まっていました。閉まっていたんです!ホテルって、閉めることできるんですね…でも、コート・ダジュールが美しい季節になる3月辺りからしか、ホテルの営業をしないのではないかと思います。1月のJuan-les-Pinsの町は死んでます…この町の美しい通りを歩く人は誰もいません。ホテルもレストランもバーも全て閉まっています。また再び扉を開けるために、太陽に輝く日々を待っているんです。なので、私たちはホテルを通り過ぎ、歩き続けました。もしかしたら何かが待っているかもしれないと思いながら…そしてガーデンテラスの鍵が開いていることに気づきました。誰にも見られないように中に入り、息を飲むほど美しい景色に出会いました。夜だったのであまり良く見えませんでしたし、寒くて湿度も高かったのですが、一瞬、まるで狂乱の20年代の美しい夏のコート・ダジュールに戻ったような感覚になりました…ホテルの大きなガラス窓を覗いて、当時のまま残っている姿を見ました。時代に残されたもの、でも忘れられてはいないものを…そして町の中を少し歩きました。バーやクラブやレストランが、いつもなら賑わいでいる場所…キューバ式建築を思い起こさせ、ヘミングウェイの存在を、そして彼がこの町やキューバにて時間を過ごしたことは、明らかでした!
今は狂乱の20年代ではないかもしれませんが、その精神は今も息づいています…この町を見て、私が大好きなその時代のことを想うと、Your Favorite Enemiesについて考えずにはいられません…私たちの全て、この行き過ぎなくらいの、非現実的なサーカスのような雰囲気に包まれる私たちは、結局、私がイメージするこの時代の人々とそんなに変わらないんじゃないかと思うのです。何て言うか…私たちのように、世界中にファミリーがいるなんて、他に誰が言えるでしょうか?私たちのファミリーは理にかなっていないかもしれませんが、私が今まで見た中で最も美しいものです… 😉
カンヌに戻り、ジェフは彼のお気に入りの場所 Le Suquetを案内してくれました。彼らが“古いカンヌ”と呼ぶ場所です。石造りの狭い通り。車も通れない、古代の建築が立ち並ぶ道…その少し後、私たちはアパートに戻り、毎回その土地を離れるときに行っている“コミュニオン”の時間を分かち合いました。ボルドーワインにパンとチーズ…抑えることなく、シンプルに“自分”になれる、その自由と、それがもたらす幸福に。そして、ワイングラスなどなかったので、普通のグラスで飲まなければいけませんでした。典型的なフレンチではないですが、ワインは美味しかったですよ…そして、グラスが何であろうと、この瞬間は素晴らしいままです!
私がこれを書いている今は、午前4時…私は最も有名ないびき常習犯と一緒にいます。寝ているときに喋る人。そしてモントリオール・カナディアンのホッケーの試合を、ちょっとだけ大きすぎる音で聞いている誰かさんと…
私たちはすぐにバルセロナへと発ちます。バンドの次のオフィシャルビデオクリップを撮影するんです!
詳しいことをすぐにお知らせしますね!
– Stephanie
Tags: From Upper Room To Higher Sky, フランス