NEW YORK, 夢の街…
ニューヨークまでの移動は快適でした。荷物は少なめにするよう言われていましたが、結局重くなってしまったというか…最後に身軽に旅をしたのがいつだか覚えていません。Your Favorite Enemiesにはその方法が全く分からないんです!アレックスが靴下や靴を何足持っていったと思いますか?当ててみて下さい…!スーツケースや枕などで窮屈になりながらも、移動中は素晴らしい時間を過ごしました。息を飲むように美しい秋の景色。特にニューヨークではちょうど紅葉が始まったばかりでした…
滞在先に着いて荷物を家に入れたあと、すぐさま向かった先はタイムズスクエア。ニューヨークでの夜を、他にどこで始めろと言うんでしょうか?私たちの多くにとって、タイムズスクエア初体験でした…私は既に何度もここを訪れていますが、その感動はいつだって新鮮です。ニューヨークが世界でも有名な街であるにはそれなりの理由があり、だからこそ“The Empire State”と呼ばれているのです。まさにその名にふさわしい場所!
そして翌日。ライヴの日です。初めてのニューヨークライヴ…ジェフが長いこと願っていたものです。ビジネス全般を担っているジェフは、いつかここでライヴをする時は、バンドにとって完璧な時だと信じてきました。私たちは直前で変更になったライヴハウスに到着しましたが、そこは予想以上に小さい場所でした。ステージはなく、バンドの演奏はフロアで。問題なし!だってどうせ毎回フロアでライヴを終えるんですから!ステージの中心ですか?そこにはハグするのも無理なくらい大きな柱が立っていました。アレックスとセフのちょうど真ん中に。今まで見た中で一番不思議な光景でしょう。まぁでも、ニューヨークだし。パンクロック誕生の地でもあるので、アレックスもこう言っていました:“部屋の雰囲気からして、今夜はかなりパンクロックになる…僕の大好きな感じだ…クールなフリしてただ演奏を傍観するなんて、絶対にできないよ…狭くて、小汚くて、ありのまま…”!
そして、どうだったと思いますか?まさにアレックスが言ったような夜になったんです!完全にパンクロック!ドラムをクラウドの中に運ぶパフォーマンスはありませんでしたが、アレックスはクラウドサーフィンをし、今まで見たことないようなことをやってのけたのです:彼は天井を歩いていました!逆さまになったアレックスを皆が抱きかかえ、アレックスの足は天井を歩いていたのです!
何という瞬間だったんでしょうか。本当に、言葉になりません。たくさんの人たちがバンドを見にニューヨークまで来てくれました。よく知っている人たち、サプライズで来てくれた人たち、また初めて会った人や、もう何年も会っていなかったけれど、とても大切な思い出を共有した人たち…一つだけいつもと同じだったこと、それは来てくれた人たちとライヴ後に話す時間をとったこと。これだけは逃せません。そして正直言って、この時間が最高の瞬間なんです!国も、年齢も、スタイルも全く違う、様々に異なる人々。でも一つでした。
みんなが集まって、これまでどうしていたか、そしてライヴについてや、今後の予定について話したり、夢やヴィジョンを分かち合っているのを見て、フランク・シナトラの有名な歌詞を思い出しました…“If I can make it there, I can make it anywhere”(そこで成功するなら、どこでも成功するはずさ)。でも何となく、いつもとは違った視点が生まれたのです。この歌詞は様々なタイプのサクセス(成功)について歌ってるんだと思っていました。有名になること。人気者になること。自分とは違う人間になること。でもこの夜、この歌詞は自分に真実でいることについてなんだと気づきました。全てが可能な街で、したいことができる街で、ありのままの自分になる。それが“making it”(成功すること)の本当の意味だと。そうなのだとしたら、今夜バンドは成功したと言えます。素晴らしく!
翌日、私たちはマンハッタンを少し観光することにしました。雨が降っていたので短い時間でしたけど。大勢でいる時には雨のニューヨークはそこまで興味深くないんです…と言うことにしておきましょう!セフのお気に入りのショップには確実に立ち寄りましたけどね。M&MストアとLEGOメガストア…!
その翌日は、とても静かな日でした…でもその分を土曜日にとっておきましたよ!私たちはニューヨークでも最も有名な観光地に行きました。自由の女神、ブルックリン・ブリッジ、そしてFinnerty’s。え?Finnerty’sを知りませんか?彼らはホームから離れたGiantsのホームだって言っていましたよ!そこでGiantsの試合を見たのです。そして彼らが言っていたことは本当でした!お店の外には列ができ、中にいる人たちは試合を見ながら、歌ったり、TVに向かって叫んだりしていました。夢みたいでしたよ。ニューヨークじゃないみたいでした。完全にサンフランシスコ!少なくとも、私が想像するサンフランシスコの試合の日でした!
そうして、Bla Bla Bla!今回はニューヨークからお送りする特別号でした。初めての試み!私が個人的にとっても楽しみにしていたものでもあります。何となく、Bla Bla Bla自体はそんなに特別ではありませんでした。いつもと違ったのはセットだけ!ヨーロッパツアー“Shadows of Dreams to Come”へと出発する前に行えるのは、この日だけでした。そしてBla Bla Blaを放送することは私たちにとって大事なことだったのです!この機会を逃すなんて選択肢はありませんでした。残念ながら、いつもと違う環境ということで、全てを完璧にコントロールすることができず、アンコールと仏語バージョンをキャンセルせざるを得なくなりました。それでも、放送はとっても楽しかったです!今後もまた挑戦すべきだと思いますね…!そう思いませんか? 😉
Bla Bla Blaの後、私たちはニューヨークの街を歩いて、滞在最後の日を楽しみました。ジェフがどうしても私たちに見せたい場所があるということで、向かった先はRough Trade Records。そしてその近くの公園を歩き、マンハッタンのスカイラインを楽しみました。その後は毎度同じみ、ニューヨークに来ると必ず向かうEatalyで食事をしました!ブルックリンへと戻るメトロに乗り、また公園へと戻って、今度はマンハッタンの夜のスカイラインを楽しみながら、乾杯しました…!もうすでに多くを持つニューヨークには、これ以上必要なものはないかもしれません。でも、私たちがこの眠らない街に運んだスピリットに及ぶものはありません。私たちが歩んでいる旅の、また一つの節目でした…!
Love you guys!
次のツアーでまたすぐに会えたら嬉しいです!
– Stephanie