From A Spark To A Song – À Ces Matins Sans Âme…
“Vague Souvenir”を生むアイディアを最初に想像した時は、こんなにも個人的で親密なアルバムになるなんて思っていなかった。僕自身がこんなにも素直に自分をさらけ出すなんて予想してなかったし、全ての言葉がこんなにも感情的にリアルで抑制されず、一つ一つの音が無謀にも形となり、こんなにも真実の物語を語ることになるなんて想像してなかった。何となく、僕の深い自己意識のなさが、心に長年繋がれて来たものを紐解かせたんだと思う。このように抑制されることなしに実行されたプロジェクトにおける本物の感情的含みを、もし僕が少しでも知っていたなら、恐らく僕は長い間自らを後悔させる自暴自棄的精神が、恩赦を見つけるための、その開花する囁きを、抑えてしまっていただろう。妥協することなく自由に、自分自身に“なりたい”と望む光の下でさらけ出されるべきもの…その明るい光を薄暗くすることで、疑うことなくそのトーンを和らげただろう。長い間否定し続けて来た秘密の感情の鮮やかな色を、違う色に染めただろう。そんな純粋なアルバムが、体現されるのではなく、製産されることを責めただろう。
だから、僕の”Vague Souvenir”に対するヴィジョンは、言葉の体現の真実性や、僕が真剣に体現したその誠実さを分かち合うことだった。僕は判断的な大衆の詮索などについては、あまり心配していなかった。僕の”Vague Souvenir”における概念は、成功という野望や、商業的気取りとは完全にかけ離れていたんだ。こういう当然のように持っていた認識が、アルバム精神のユニークなキャラクターを究極的に決定づけたものを表現させ、そして言葉と音を越えたものを開花させたんだ。その全てが、言葉に詰まるような脆さから来ており、”À Ces Matins Sans Âme”として知られることになるものの中で表現されている。
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