Vague Souvenir – Gravitation Des Coeurs

このブログを書くのを引き延ばして、引き延ばして、引き延ばしました。そしてこれについて何か書こうと一生懸命考えて、考えて、考えたのです…でもこの詩が、とても新しく、新鮮で、本物であるため、いまだに言葉にするのが難しい気がします…今分かっている唯一のことは、アルバム”Vague Souvenir”を締めくくる、これ以上のものはなかったであろうということ…その歌詞とその音楽、ある特定の旅の章を結論づけるものであるのと同時に、新しい章の始まりでもあります。そしてそれは、長い人生の旅のたった一歩に過ぎません…

皆さんにして頂きたいことは、下に書かれた日本語訳を読んで、この素晴らしい詩を十分に感じてもらうことです…

楽しんで下さい!

-ステファニー

—————
心の重さ

僕らはよく、過去の思い出の遺物を通して、色の拡散した閃光やぼやけた光の漏れを探す。それは僕らの優柔不断な過去の霞んだ幻想と感情の否定という死後の影による暗がりの間で失った、夢の本質の中に、僕らの信仰が復活することを許すだろう。ノスタルジアという最も危険な脱力感を生み、僕らは自らを逃避の滓へと消す、自由を作れずとも、過去を変える力を持つ…しかし、それは枯れた思い出と優柔不断な気持ち以外の何ものでもなかった。 Read More »

From A Spark To A Song – Old Noisy Friend

僕はいつも信じていたんだ。真の思いやりと愛によって、絶望的な告白が贖いの再生へと変わる、その脆く儚い状態を、この”Old Noisy Friend”が体現しているのだと…高揚的な目覚めへの、その不実な叫びや、赦しと贖いへの深い必要性を僕は自然に理解していたからね。でもこの曲を初めて歌ってから何年も経った後で、そこには紐解かれるべき多くの色や、明かされるべき多くの光がまだあったことに気がついたんだ。だからこの曲を、甘受した絶望や消えゆく囁きから、慈悲深い赦免の生ける証や、赦しの瞑想的告白に変えたんだ。そのことは言葉に赤裸々な正直さを与え、今まで深い闇であり重苦しかった曲に心強い視点を与えたよ… Read More »

Vague Souvenir – Old Noisy Friend

2012年7月4日
午前3時

Vague Souvenir, O.N.F

今日は私にとってクレイジーな1日だった…外に出かける必要があり、私の中では午後11時頃にスタジオに戻れればベストだなと思っていた。まぁそれは、メンバーに、午後9時からO.N.Fのレコーディングをするということを告げられるまでだったけど。何となく、分かっていた。ただ、分かっていた。私もそこにいる必要があると。そこにいたいと…

この曲は、どのアルバムにも収録されていない曲…バンドは入れたかったけど、結局考えを変えたのだ。それが良くなかったからじゃない。むしろ、その反対。この曲には、言葉で伝えられる以上の何か特別なものがあった…でも他の曲が勝ったのだ。そして何となく、ただ何となく、この曲は特に、感情的にアレックスにとても近いもので、メンバー全員、この曲の本当の意味と向き合う勇気がなかったように思う…もう二度と開かないで欲しいと願った傷のような…少なくとも、私にはそう感じた…でも、アルバム”Vague Souvenir”の創作という機会により再びこの曲に戻ることは、驚くべき大胆な動きでありながら、自信に満ちたものだった。まるでようやく、傷が閉じ、癒えたかのような…でも傷跡は残っている…何が起きたかや、彼らの経験、かつての彼ら自身を思い出させるものとして…でも、もうそれに彼ら自身が定義されることはない…自らがその傷に“なる”ことなく、その傷跡は彼らの一部なのだ… Read More »

From A Spark To A Song – Sketching Dreams

僕にとって感情的な思い出の追憶は、様々な色の点滅の波と、夜遅い記憶のぼんやりとした閃光の中でいつも予想外に目覚めるんだ。”Sketching Dreams”はそんな光の点滅と閃光の結果だよ…過去に生まれた亡霊は、忘れ去った儚さと呼べる程遠くへはいっていない。許され、自由になることを望む儚い瞬間の影、微かな囁きの最も深い場所に隠されたままでいるのを望んだ感情の幽霊…僕の深い苦悩の幻影が、幻の白い嘘と共に育てていたネオンの光輪に消えて欲しいと願っていたように、神聖な記憶の喜びのマントと共に最も暗い絶望を身にまとっていれば、僕はまた眠りにつけるだろうと思っていた。でも時に夢は僕らが望んだものじゃない…僕らの魂が自由になれるはずないと否定した淡い化身を残すかもしれないように…最も明るい夢を、あやふやに修正された焦点の合わない現実に変えるかもしれないように…でも身を委ねることで、以前見えなかった要素を直感的に描いて、色を塗り始めることができるんだ。 Read More »

Vague Souvenir – Érosion Du Temps

フランス語の文章の訂正はとても難しいものです…まずフランス語というものを理解する必要があります。全く同じ発音をする単語も、関連する他の言葉によってスペルが変わります。そして動詞なし、ほとんど句読点なしの短い文章には、全ての翻訳の選択肢が当てはまります。同じ文章を読んで、3つの全く異なる意味を問題なく得ることが出来てしまうのです。数えきれないほど、アレックスに聞きました。“この言葉はどこにかかっているの?”、“この言葉はこれか、これか、もしくはこっちと関連してる?”、“この言葉は著者としてのあなたが言っている言葉?それとも文章中の登場人物?”、“この文章の裏にある全体的考えは何?”…初めて読み終え、いよいよ訂正の段階の時には、私のドキュメントは赤とオレンジと緑と太字でマークされた質問で、いっぱいになていました。アレックスも驚いたことに、通常の黒い文字はほんの少ししか残っていませんでした。アレックスは自分の書いた文章やその意味を説明することを好みません…でも、そうする他ありませんでした。
Read More »

Vague Souvenir – Des Armes

blogvs_sparktosong_steph_desarmes

初めてバンドがこの曲を生で演奏したのはヨーロッパツアーの時でした…イギリスでのライブ…でも歌詞はフランス語なので、人々には曲の意味が分かりませんでしたが、とても温かく迎えられたのを覚えています。ショーはバンドにとって、彼らの曲を演奏し分かち合うだけでなく、バンドメンバーに影響を与えた曲を大好きな人々と分かち合う良い機会でもあります…ヨーロッパツアーでは、この”Des Armes”が、その一つでした。

Leo Ferréによって書かれた素晴らしい歌詞、そしてNoir Désirによって作曲されました。彼らはアレックスが長年に渡って大好きなバンドです。彼らの歌詞、音楽、そしてその激しさの…。そしてこの激しさは、Your Favorite Enemiesも良く知っています…なので、”Vague Souvenir”に”Des Armes”を加える決断は、全員にとってとてもナチュラルなものだったと思います…この曲は、バンドのとても重要な瞬間である初めてのヨーロッパでのツアーを共に歩んだ曲でした… Read More »