UK, 恋しくなるよ!

Written by Your Favorite Enemies. Posted in Shadows Of Dreams To Come Tour

予定よりもずっと長かかった移動の末、ようやくグラスゴーにたどり着きました。8人がようやく乗れるようなバスに16人。移動のあとバスの中はパーティーと化し、数人はその時のことをあまり覚えていないそうです(というか、他の人がそう言っていました…!)グラスゴーでのライヴハウスはアートスクールの中にあって、楽屋は2人がギリギリ入れるくらい。なので私たちは学生用のカフェへ行き、数時間そこを私たちの本部としました。数時間後にライヴをすると知りながら、そうやって大学内で席に座っていると、なんだか Coffee House Sessions を思い出しました。今年の2月にUKで行ったものです。今夜は変な感じになるという思いを、私は拭えずにいました。でも、多分あまりにも Coffee House Sessions をした時と似ていたからだと思います。なのに今夜はアコースティックではなく、ロックショーでしたから。それか、バスでの長距離移動に未だ感覚が麻痺していたのかも。色々なことが Coffee House Sessions と似ていましたが、同時に全てが違うようにも感じました。あれからほんの数ヶ月ですが、私たちはあの時とは全く違うと言えます。その全ての意味において。良くも悪くも。でも何となく、私たちそれぞれがみんな、あるべき自分の姿に近づいたと思います。自分が望む人物像からはまだまだ遠いですが、それでも一歩一歩、自信を持って、みんなで進んでいる気がします。数ヶ月前は、みんなで一緒にいることが難しい時期でした。一方今は、それがとても自然のことのように思います。そして、それこそ私たちがずっと望んできたことでした。なので、私の中の何かがおかしいという感覚は間違っていると分かっていました。

バンドメンバーがステージに立ってすぐ、私を囲んでいたもの全てが消え去り、私たちは全く正しい時期に、正しい場所で、正しいことをしていると確信しました:ありのままでいること。良い面も、悪い面も、私たちができるベストを。そしてライヴはすごく激しかったです!Rave Childのライヴレポートから引用すると、”6人はものすごいエネルギーに溢れ、アートスクールのステージに全員がかろうじて収まりきれるほどだった”…そして本当にそうでした。グラスゴーでの その夜、バンドメンバーはステージにいただけではなく、部屋中あちこちを動き回っていたのです。彼らはみんなで一つでした。そしてオーディエンスとも。素晴らしいかたちで…!

そして、コベントリーでのライヴです。私はこの日をとっても楽しみにしていました。PJ と Dawn, Ash & Sara, Steve と Paulに会えると知っていたからです。今年の3月にノッティンガムで会った彼らに再び会えるのが待ち遠しかったんです。この数ヶ月がすごく長く感じたほどでした!ライヴハウスは“Kasbah”と言って、街中からは少しはずれた場所にあり、アラビアンナイトの物語から出てきた感じでした。それを見て、今夜は特別になるだろうと思いました。友人たちが来てくれるのを知っていたし、新しい友人ができるだろうことも分かっていました。でも、その装飾と雰囲気もとても特別だったのです。なんとなく、きっとこの先ずっと覚えているようなライヴになるだろうと思いました。そして、本当にそうでした。空飛ぶ絨毯も、魔法のランプもありませんでしたが、そこには確かに魔法が存在しました!

そしてマンチェスター…バンドが初めてライヴをした土地ですが、ここに戻ってくるのは7年ぶりです。7年ですよ…!サウンドチェックの前に、私は少し街を歩く時間がありました。そして、誰かとアイコンタクトを取ることがどれだけ難しいかに驚いたのです。人々はそれぞれやることがあって、その周りにあるものは、それがどんなに素晴らしくても、全く存在していないかのように見えました。外を歩いたのはすごく短い時間でしたが、その時間、私は誰とも目が合わなかったのです。そしてそれは、ここで時間を過ごし始める前、彼らを良く知る前に、まさに私たちが持っていたUKへのイメージでした。オーディエンスと心を通わせるのはすごく難しく、感動させるのも難しいのです。まるで、彼らはもう全て見たことがあり、そう簡単には感銘を受けないかのように。でも何となく、毎回バンドがステージに上がり、ありのままを見せるチャンスを掴む度に、その壁はどこにも存在しないかのように思えます。突然、何の感銘も受けなかったロングヘアとヒゲが、何か違うものになり、何かもっと意味深いもの、ただ目に見える以上の何かへと変化したように感じました…そして、それはシンプルに自分自身に真実でいることについてなんです…

そしてロンドン、私が個人的に好きな場所であり、バンドにとっても色々なことを経験した場所です。ここに戻ってくるのにワクワクし、とても楽しみにしていました!というか、ワクワクせずにはいられませんよね?前回ここでライヴした2夜は完全にクレイジーで、今回も世界中至るところから人々がバンドを見に来てくれると知っていたので。長年の友人たちに、新しい友人たち…ライヴはこれまでにないくらい激しいものでした。まるで一音にも、サウンドにも自分たちの人生がかかっているような。それはラウドで、でもそれは私がスピーカーに近づきすぎていたからではなく、全く異なるかたちで“ラウド”だったんです。一瞬、写真を撮るのをやめなければいけないほどでした。もう何が起きているのか分からなかったんです。ステージにいるのは私が知っているYFEではないと感じました。そして、自分自身が遠く感じたんです。初めはそれが少し怖かったのですが、自分が知っていると思っていたものにしがみつこうとするだけ、アレックスが “From The City To The Ocean”のエンディングを歌い始めたときに、それを手放そうと決めました。私は何も知らないもかもしれません。でも、それが解放というものでした。新しい地平線を見つけるということでした。瞬間が自然と解き明かされるということでした。この夜、私は自分自身と仲違いし始めたんです。何故なら、解放し、未知のものを探検しようと決めたから。何故なら、ステージでの瞬間を写真に収めようと集中することで、いつの間にか忘れていたように、ありのまま音楽の影響を受けようと決めたからです。でも最高の瞬間は、私のカメラのレンズを通して経験したものです。そして、それを私はみんなとシェアしたいんです。その瞬間のまま、彼らが活き活きとするとき、それが永遠となるように。

そして、“ライヴの後”と言えるのであれば、その瞬間がこのイメージをまさに表していたと思います。ライヴハウスの隣にある部屋で、音もあまり聞こえない場所にいました。最後までそこに残っていたのは、アレックス。みんなと写真を撮り、みんなにサインを書きました。とてもシンプルな瞬間だけど、本物で、とても純粋無垢なシンプルさゆえに、そこにいた誰にとっても、永遠となった瞬間でした。

そして、ロンドン2日目、バンドのファンクラブSFCCでライヴの生中継を行った日です。そしてこのライヴは、完璧ではなかったかもしれないけれど、再び永遠となった瞬間でした。世界中から、不可能とも思えるような時間帯にみんなで集まって分かち合った瞬間は、ステージ上にいる6人以上のものでした… 😉

私たちは今ハノーバーへと向かっています。ツアーのライヴももう残り4夜となりました。また時間があっという間に過ぎていったように思います。UKでの5日間は光の速さで過ぎて行きましたが、心には一生消えない印を残してくれました。瞬間から永遠へ。ありがとう!

– Stephanie

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