Rocking It Out With Your Favorite Enemies

Written by Your Favorite Enemies. Posted in インタビュー

Rocking It Out With YFE:レビュー、そしてアレックス・フォスター&ジェフ・ボーリューとのインタビュー
10/28, 2013 1:26 PM


10月21日午後8時15分より、Your Favorite Enemiesはロンドンのキングス・クロスにあるThe Water Ratsにてライブを行った。始まりからオリジナリティに富んでいた。ギタリストのセフがバイオリンの弓を使ってギターを弾き始めたのだ。そしてアレックスはというと、機材やドラムの上に立ちながら歌っていた。彼こそ自分の音楽への熱い気持ちや情熱を最後まで途切れることなく表現し続けた男だ。

しっかりと息の合ったバンドは、彼らのロックンロールサウンドでファンタスティックに演奏した。2006年にメンバー同士が出会ったとき、全員が違うバンドに所属していたなんて思えないくらいだ。たとえメンバーそれぞれが異なる音楽的影響を受けていようとも、彼らを繋いだのは音楽だった。ジェフはNirvana、アレックスはMinor Threat…でも全員がSonic Youthへの興味と志しを分かち合った。アレックスは、Sonic Youthが“一番クールな雰囲気”を持っており、それによってバンドとして全員が一緒になったのだと言っている。

アレックスの音楽性のあるシャウトとヴォーカル、そしてギタリストのサウンドといい、バンドのパフォーマンスが疑いなくロックスタイルであるにも関わらず、そこにはキーボードを弾くミス・イザベルのエレクトロニックサウンドの要素もあった。ライブはキャッチーなヴォーカルと高速のギターリフ(メロディックサウンドもある)そして傑作的ギターソロもある期待を裏切らないものだった。アレックスはバンドにフィットする音楽のジャンルを決めるのが難しいと言う。彼はバンドを、パンク、ロック、ノイズロックと魂が注がれたものだと説明した。それはThe Water Ratsでのパフォーマンスで明らかにされた。無茶苦茶なイメージ、パンクジャンルの暗示、そしてロックとノイズロックへの高速のドラムとギターリフ。

オーディエンスがジャンプし、ヘッドバンギングしてバンドの音楽を楽しみサポートするという最高のリアクションを受け取った「Open Your Eyes」のパフォーマンスにも関わらず、彼らが演奏を好むのは、この曲ではなかった。アレックスとジェフの二人とも、演奏するのが好きな曲は「From The City To The Ocean」だと言う。この曲は普通に演奏しても12分の曲だが、特別なライブでは25分にもなる。「From The City To The Ocean」はとても長い曲であるがために、バンドを完全にワイルドにし、瞬間を捉えると同時に音楽も感じることができる。The Water Ratsでのパフォーマンスでこの曲を最後にもってきたのは、驚くことではないだろう。彼らは思い切りオーディエンスと触れ合い、その後もずっと余韻を残しておくことができたのだ。

Your Favorite Enemiesは見事なことに、日本のお寺で演奏した初めてのロックバンドである。そこは彼らのお気に入りのライブハウスとなり、彼らにとって独特でクレイジーな経験となった。「そのお寺の住職でさえジャンプしてたんだ」–アレックス・フォスター

彼らの持つ音楽への情熱はKerrang!誌に注目され、写真撮影まで行った。この写真撮影中、バンドメンバーの一人がトップレスになり、シャツを破ってヘッドバンドを作り、それで彼の胸をクロスに縛って、口をテープで塞ぐというイメージが出来上がった。“あれはとってもクレイジーでクールだったよ”とアレックスは言う。これはまたバンドの結束、連帯感、ファミリー感覚を強くさせた。バンドにあるファミリー精神と結束は、彼らのステージからも見受けられる。彼らがステージ上でどれだけ互いにサポートし合っているか、それは特にアレックスがジェフと肩を組んで、音楽に乗って揺れ動くのを見れば明らかだった。

Your Favorite Enemiesは2014年2月にニューアルバム『Between Illness And Migration』(オーストラリアと日本では発売済み)をリリースし、それに続いて同年3月にパフォーマンスのためイギリスに来る。アレックスとジェフによると、彼らのアルバムは共に音楽を作る瞬間を捉えたものであり、自身の教会スタジオにてリハーサルしていた時は、楽しむことについて、そして彼らを始まりへと立ち返らせることについてだったという。

これからバンドを始めたい人に、アレックスからのアドバイスがある:自分のままでいること。自分が始めたんだからね。音楽と仲間に誠実であり続け、ミスを許し、チャンスを掴んで、他のバンドにも感謝をすること。そして、全てはアートについて、音楽を通して自分を分かち合うことについてだってことを忘れないこと。それがYour Favorite Enemiesの表す全てさ。

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